どうもみなさんこんにちは、Flybirdです。
行政書士試験は難易度が高く、合格するために必要な勉強時間は一般的に800時間〜1000時間程度といわれています。全くのゼロから勉強を始める場合、合格まで数年を要する場合もあります。
これから行政書士試験の学習を始める方は、どのような勉強から始めれば良いのか、どういった勉強方法がよいのか、イメージが湧いていないのではないでしょうか。

私は、幸いにも令和2年(2020年度)に実施された行政書士試験に、独学で一発合格することが出来ました。
そんな私が合格までの期間の勉強内容について、本記事でお伝えします。行政書士試験の合格を目指す方にとって必見の内容となるよう作成いたしましたので、ぜひ最後までご覧ください。
総勉強期間:3ヶ月
結論から言うと、私は合計3ヶ月の短期間の学習で合格できました。



※私は司法試験を受験したこともあり、ある程度法律の知識を有していた状態からのスタートでした。全くの初学者ではありませんでしたのが、ご容赦ください。
勉強の経緯
2020年8月:勉強開始
私が本格的に勉強を始めようと思ったのは、2020年8月頃です。
受験理由ですが、行政書士として働きたい、転職したいといった、強い思いはありませんでした。今まで司法試験の勉強をしていたこともあり、司法試験は不合格だったものの、勉強をして得た法律系の知識を活かして、何らかの法律系の資格は取っておきたい、と思ったからです。
司法試験と行政書士試験の類似性
ちなみにですが、行政書士試験の試験範囲は、司法試験の試験範囲とほぼ被っています。
元司法試験受験生からしたら、新たに学習する科目は地方自治法と基礎知識しかありません。
とはいえ、行政書士試験は司法試験とは試験の出題方式に違いがあり、細かい知識が抜け落ちている部分もあったので、法令科目も再度勉強する必要がありました。(特に行政法の条文)
8月:民法の勉強(復習メイン。)
試験勉強を始めたのは、試験の3か月前頃の8月です。
順番として、まずは法令科目の中でもメイン科目となる、民法の勉強から取り掛かりました。
民法については、基本的に、司法試験の短答式と出題範囲・難易度は変わらないです。民法の内容はあらかじめ理解できていたので、司法試験受験時に勉強した内容を思い出しながら、過去問をひたすら解きました。
使用教材
使っていた教材は、以下の2つです。




私は法律系の試験を受験する上で心がけていることは、「条文を暗記する」ということです。そのために、インプットは六法全書をメインに使用していました。判例六法を使った学習は効果的です。
行政書士試験用のテキスト等は使わず、判例六法をメインに、条文の内容を暗記することから始めました。
結果的に、この勉強法が合格に活きたと思います。
9月~10月初旬:行政法(地方自治法含む)の勉強。
民法の学習が一通り終わった9月からは、行政書士試験の中で一番配点が高い、行政法の勉強を始めました。
司法試験では行政法は論文式試験しかなく、短答試験がないため、行政法の細かい知識は問われませんでした。行政書士試験では行政法が細かい部分まで問われるので、判例六法で条文の内容を細かく確認しました。
また、私は一般知識の勉強には手を付けなかったので、地方自治法の勉強にもしっかり取り組みました。
地方自治法分野は試験範囲も広く、コスパが悪いので、場合によっては捨てるのもありだと思います。
↓の記事を参考に、地方自治法の勉強方針を決めましょう!


※記述式対策はしませんでした。
行政書士試験で300点中60点を占めているのが、「記述式」です。記述式は全部で3問出題されますが、2問は民法・1問は行政法から出題されます。
みなさんも記述式のために対策をされているかと思いますが、私は、記述式対策は一切しませんでした。にもかかわらず、記述式対策を全く行いませんでしたが、本番の試験では60点中42点を取ることが出来ました。
普段から条文に基づいた学習をしていれば、記述式の勉強は不要です。


10月中旬~11月2週目(試験直前):その他科目・過去問を繰り返し解く。
配点の高い行政法と民法の学習を終えてからは、憲法と商法・会社法の細かい知識を埋めていきました。憲法と商法・会社法分野も、司法試験の試験範囲と被っていたこともあり、記憶を思い返すのがメインの目的でした。
過去問を解き間違えた問題はチェックを付け、正しい肢、理由を確認するようにはしていました。
※「基礎知識」は勉強せず。
行政書士試験には「基礎知識」科目がありますが、特に勉強しませんでした。正確に言うと、時間がなくて手が回りませんでした。


11月8日:受験⇒見事合格。
そして、運命の2020年11月8日、受験して、無事合格出来ていました。
↓念のため、合格証を載せておきます。


成績表が届く。
行政書士試験の場合は、合格証とともに成績表も届きます。成績表・得点内訳もお見せします。


大区分 | 小区分 | 問題番号 | 出題形式 | 配点(問題数) | 得点 | 正解割合 |
---|---|---|---|---|---|---|
法令等 | 基礎法学 | 問題1.2 | 5肢択一式 | 8点(2問) | 8点 | 100% |
憲法 | 問題3~7 | 5肢択一式 | 20点(5問) | 8点 | 40% | |
問題41 | 多肢選択式 | 8点(1問) | 8点 | 100% | ||
行政法 | 問題8~26 | 5肢択一式 | 76点(19問) | 48点 | 63% | |
問題42.43 | 多肢選択式 | 16点(2問) | 16点 | 100% | ||
問題44 | 記述式 | 20点(1問) | 12点(※) | 60% | ||
民法 | 問題27~35 | 5肢択一式 | 36点(9問) | 20点 | 55% | |
問題45.46 | 記述式 | 40点(2問) | 30点(※) | 75% | ||
商法・会社法 | 問題36~40 | 5肢択一式 | 20点(5問) | 8点 | 40% | |
基礎知識 | 問題47〜60 | 5肢択一式 | 56点(14問) | 28点 | 50% | |
合計 | 186点 | 62% |
180点が合格ラインですが、「186点」取れていました。記述式を除くと150点で、自己採点と相違はなかったです。
突出して良い得点ではないですが、別に受かれば得点なんか関係ないので、ちょうどいい具合に得点が取れて合格できて良かったです。
法令科目(全体)
法令科目全体で158点でした。
「民法」の5肢選択式の部分、9問中5問正解でしたが、正直もっと得点したかった…。試験前になって行政法、憲法、商法・会社法の細かい知識を詰め込んでいた関係で、民法の知識が抜けている部分がありました。反省です。
選択式(多肢選択式)
満点が取れていたみたいで良かったです。問題43の判例は比較的新しい判例(平成31年判示)でしたので見たことなかったのですが、全部当たってました。
5肢選択式は半分運でも解けるな、と思った次第です。
記述式
記述式で36点(6割)取れてれば受かるな、って思っていましたが、結果42点(7割)取れていてほっとしました。
上述の通り、私は記述式の勉強は一切しませんでしたが、7割取れていて、非常に満足です。


基礎知識(旧:一般知識)
基礎知識の勉強はしてませんが、無事に足切りには引っ掛からなかったようです。読解問題を確実に得点することが出来れば、足切りには引っ掛からないのではないかと思います。(読解問題で1問落としてしまいましたが。)
まとめ:初学者でも、とにかく法令科目の勉強を中心にやりましょう。
はい、いかがでしたでしょうか。
私は3か月の勉強(勉強時間も150時間程度)で合格出来ましたが、もともと法律の基礎知識があったので、全部は参考にならないかもしれません。
ただ、法令科目の勉強順や、記述式の勉強方法など、参考になる部分もあるかと思いますので、参考にしてみて下さい。




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