【基礎知識科目】足切り対策・勉強方法について【行政書士】

どうもみなさんこんにちは、Flybirdです。

行政書士試験の科目は、大きく「法令科目」と「基礎知識科目」の2つに分類され、それぞれに足切り基準があります。出題数も多く差がつく分野である法令科目メインに勉強するのが当然ですので、基礎知識の勉強が疎かになりがちです。基礎知識の方が足切りに引っかかってしまう可能性が高くなります。

基礎知識は足切りにかからない程度に最低限勉強すればOKなのですが、基礎知識対策としてどういう勉強をすれば良いのか、悩んでいる受験生も多いのではないのでしょうか。

私は2020年度行政書士試験に一発合格できました。基礎(一般)知識の勉強は全くしませんでしたが、一般知識は7/14得点できていました。


基礎知識の勉強にかける時間が取れなかったわけではないです。試験の前に各分野の得点目標を決めましたが、基礎知識の勉強にかける時間はゼロでも大丈夫という根拠があったからです。

本記事では、基礎知識の学習の必要性、勉強する場合の具体的な勉強方法について、合格者の観点から解説します。一般知識対策に悩む受験生の参考になりますと幸いです。

目次

基礎知識科目の出題範囲・足切り基準

まず、行政書士試験の3つの足切り基準について、確認しておきましょう。

  • 行政書士の業務に関し必要な「法令等科目」の得点が244点中122点(50%)以上
  • 行政書士の業務に関連する「基礎知識科目」の得点が56点中24点(約40%)以上
  • 「試験全体」の得点が300点中180点(60%)以上

「基礎知識科目」の足切り基準は、6/14に定められています。

「基礎知識科目」の出題範囲・割合は、以下の通り予想しています。

  1. 一般知識政治・経済・社会)から5問程度
  2. 行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令 から2問程度
  3. 情報通信・個人情報保護 から4問程度
  4. 文章理解        から3問程度

2024年度より、試験範囲に「行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令」の分野が追加されたので、出題割合は固まっていない点には注意が必要です。

結論:足切りにかからない、ギリギリの点数を目指せ。

基礎知識の得点目標ですが、私は、基礎知識科目はギリギリ6/14点取れれば問題ないと考えています。

なぜなら、費用対効果が悪いからです。

「一般知識」に関しては、試験範囲が広い上に、時事問題も多く出題されるので、予備校のテキスト等で学習したとしても本番での得点UPに繋がらない可能性が高いです。「情報通信・個人情報保護」に関しては、ITの問題なども多く、行政書士試験合格のためにあまり時間をかける分野ではないような気がしています。

基礎知識の学習よりは、憲法・行政法・民法などの法令科目を重点的に勉強した方が、得点UPに結びつきやすいでしょう。

どのような配分で、6問正解するか?

足切り基準は6/14なので、最低でも6問正解する必要がありますが、個人的な理想の正答率は以下の通りです。

  1. 一般知識        5問中 1〜2問正解
  2. 行政書士法等      2問中 1問正解
  3. 情報通信・個人情報保護 4問中 1〜2問正解
  4. 文章理解        3問中 2〜3問正解

6問ギリギリ正解の前提で作成しておりますが、これを1つの基準として考えていただければと思います。

分野別では、文章理解>❷行政書士法等=❸情報通信・個人情報保護>政治・経済・社会の順で、得点しやすいでしょう。文章理解で確実に2問できれば、11問中4問得点できればOKという計算になります。11問の中から知っている問題が出題されることもあるので、4点は意外と簡単に取れます。

なので、(極論ではありますが、)合格のために基礎知識対策は不要なのではないかと考えています。

とは言っても、無勉強は怖い、と考える方も当然いらっしゃるでしょう。そこで、基礎知識を対策するとした場合の学習上のポイントについて、私が解説します。

文章理解(問58~問60)

問題58〜問題60は、文章理解の問題です。著作権の関係からHP上に過去問が掲載されていませんが、基本的に長文読解(国語)の問題です。

  • 空欄にあてはまる正しい語彙を選ぶ。
  • 空欄にあてはまる正しい文を選ぶ。
  • 正しい文章となるよう、文を並び替える。

という趣旨の問題が出題されます。

「全く問題が分からない。」ということはないと思いますし、じっくり読めば誰でも解答できる問題ではないかと思います。(正解率もかなり高いと思われます。)

ですので、「文章理解」では、確実に点を取っておきたいところです。出来れば3問、最低でも2問は正解したいですね。

ちなみに、私は本番1問間違えてしまいましたが、無事合格できていましたので、本番は自信がなくても焦らなくて下さい。

なお、文章理解の難易度は低いですが、解答には時間がかかります。時間切れで回答できない、という事態だけは避けたいので、試験が始まって一番先に解くのがおすすめです。

行政書士法等(※設問不明)

2024年度から新たに追加された試験範囲のため、現時点では対策は難しいでしょう。

ただ、数年間は難易度の低い問題が出題されることが予想されます。テキストなどに記載されている事項については最低限押さえておくようにしましょう。

情報通信(問54~問57)

情報通信は、個人情報ITに関する問題が多く出題されます。

一般知識を勉強するとした場合、「情報通信」の分野から勉強するのがおすすめです。個人情報に関する問題は、法令科目の「行政法」の試験範囲にも内容が若干絡む場合もあり、理解しておくと行政法の理解にもつながります。

私は過去、「行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律」の勉強経験が少しあったので、本番である程度対応可能でした。

なお、情報通信内で問われる「IT用語」に関する問題は、ITパスポート試験に出題される問題と被っている部分が多いです。将来ITパスポート試験の受験を検討しておられる方は、念入りに勉強してもよいかもしれません。

情報通信で2問正解出来たら、ほぼ足切りからは逃れられると思います。

一般知識(※設問不明)

一般知識に関して、私は全く勉強しておりませんでした。正直なところ、今でも試験範囲を正確に理解していないですが、対策不要でOKです。

私は本番では3問正解できてました。3問中2問は勘で正解できました。

一般的知識の問題の難易度は比較的高めですが、解きやすい問題が毎年数問出題されます。そういった問題を確実に得点できるようになりたいですね。

私が受験した2020年度試験だと、サブスクリプションに関する問題(問52)が易しく感じました。Netflixなどの「サブスクリプションサービス」がなにかが分かっていれば、正解できる問題でした。

おすすめのテキスト(基礎知識用)

参考までに、基礎知識を勉強するとした場合のおすすめテキストを1冊紹介しておきます。

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Wセミナー出版の「基礎知識が得意になる本」です。基礎知識分野に関して分かりやすく説明されており、理解が深まります。

まとめ、基礎知識で「足切り」とならない程度の学習をしましょう。

はい、いかがでしたでしょうか。

法令科目の勉強が最優先なので、とにかく民法・行政法といった法律科目を優先的に勉強して安定的な高得点を目指し、基礎知識は足切りとならない程度に学習しましょう!

基礎知識は、とにかく「文章理解」で確実に得点することをも目標に、あとは運で対応しましょう!(不安な方は「情報通信」を勉強しましょう。)

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