【建設業経理士1級】3科目合格までの勉強時間・勉強方法を紹介【合格体験記】

どうもみなさんこんにちは、Flybirdです。

建設業界で重宝される資格試験の一つに、いわゆる建設業界の簿記試験の意味合いを持つ建設業経理士試験(※正式名称は「建設業経理検定」)があります。

この「建設業経理士試験」は1級~4級まであります(※正確に言うと、3級4級は「建設業経理事務士試験」という名称)が、特に1級は難易度が高いです。(合格率は3科目それぞれ約25%の試験です。)

1か月や2か月程度の勉強での合格はなかなか難しいです。特に社会人の方であれば、ある程度「長期戦」になり、長期にわたり試験勉強を続ける必要があります。

これから建設業経理士1級の勉強を始めようと思っている方、もしくは始めたばかりの方ですと、合格できるか不安に思うかもしれません。

私は、後述する通り、「2019年9月」に、建設業経理士1級計3科目に合格することが出来ました。

そんな私が本記事にて、「合格体験記」として、以下の事項をまとめました。

  • 3科目合格までに要した総勉強時間
  • 建設業経理士1級の受験理由
  • 私が使っていたテキスト
  • 3科目の勉強の順番
  • 普段の勉強方法(※会社員として)
  • 試験本番のエピソード・失敗談

合格を目指す皆さんにとって、少しでも参考になりますと幸いです。

目次

まとめ:建設業経理士1級の受験歴・総勉強時間

私の勉強歴を大まかにまとめたものが以下の表です。

受験回財務諸表財務分析原価計算勉強時間
2018年9月合格100時間
2019年3月合格不合格150時間
(諸表100時間+分析50時間)
2019年9月合格20時間
合計約270時間

ここから先は、時系列にて、私の勉強経緯を紹介します。

2018年4月頃:建設業経理士試験の存在を知る。

私が初めて入社した会社が建設業界でした。
私は司法試験受験等の事情もあり、中途採用として2018年1月に入社したのですが、入社して約3か月後の「2018年4月」に、建設業経理士試験の存在を知りました。

前提:勉強を始めた理由について

建設業界にお勤めの方なら既にご存じだと思いますが、従業員が建設業経理士1級または2級を取得していると、その会社の「経営事項審査」の評点が上がります。そのため、「建設業経理士」の資格が重宝されます。

上記のようなメリットがあるため、上司等から取得することを勧められたので、勉強を始めました。

当時のステータス:簿記に関しては全くの無知

私司法試験の勉強をしていたこともあり、法律に関してはある程度知識は有していました。
しかし、簿記に関しての知識は全くありませんでした。

「え、簿記?なんそれ、おいしいの?」
本当そんな状態から勉強を始めました。(笑)

2018年4月頃~:建設業経理検定2級の勉強開始

上司から勧められ建設業経理士試験の受験を決意した2018年4月頃から、早速、建設業経理検定の勉強に取り掛かりました。

建設業経理検定は全部で1~4級までありますが、1級または2級試験に合格した場合のみ上述した経営事項審査で有利になるため、まずは難易度の低い2級の勉強を始めました。

上述した経営事項審査にメリットがあるのは1級または2級保持者です。
(1級または2級合格者は「建設業経理士」という名の肩書が与えられます。3級または4級合格の場合だと、「建設業経理事務士」という名の肩書が与えられますが、経営事項審査の評価対象となるのは、「建設業経理士」だからです。)

なお、建設業経理検定(1級と2級)は、毎年3月2週目の日曜日9月2週目の日曜日に実施されるので、
当時は、直近の2018年9月試験で、2級に合格出来れば理想的だなと思っておりました。

しかしながら、なんと勉強開始から1か月程度で、2級の過去問を解いて合格点前後の点数を取れるレベルには到達できました。(一般的に見て早いのかどうかは分かりませんが。)

勉強方法・使用したテキスト

1級の勉強でも2級の勉強でも、インプット+アウトプットを並行して行うという勉強方法でした。
いわゆるオーソドックスな勉強法です。特に変わったことはしていません。

私が使用したテキストは、定番の「スッキリシリーズ」です。「インプット」に用いていました。

テキストを選ぶ際には、自分で書店に赴いて何冊か手に取って内容を見てみましたが、やはりこのテキストが一番分かりやすいように感じました。

なお、「アウトプット」としては、ひたすら過去問を解いていました。

ちなみにですが、私は過去問集は購入しませんでした。公式HPや予備校サイトに過去問やその解説が掲載されていたので、適宜印刷して問題を解きました。

なお、私は2級に限らず1級でも、建設業経理士試験の勉強において予備校の講座等は受講せず、全て独学でした。
私の周りでも予備校を使っている方は少なかったと思います。
ですので、建設業経理士試験は十分独学で合格可能な試験だと思います。

勉強時間

1日平均1~2時間勉強していたので、勉強時間は約50時間程度かと思います。

もちろん個人差はありますが、2級はそこまで難易度が高くないので、50時間程度勉強すれば、十分合格レベルに達することは可能だと思います。

なお、私は社会人ですので昼間は勉強時間に充てることは出来ませんでしたので、出社前または退社後に勉強をしてました。

朝は、早め(6時30分頃)に自宅(社員寮)を出て会社近くのカフェに行き、30分~1時間程度勉強してました。(たまにサボるときもありましたが。(笑))

早めに退社出来た日の夜には、自宅または会社近くのカフェ30分~1時間程度勉強していました。

やっていた勉強内容に関しては、下記の通りです。

朝:インプット … テキストの内容を確認
夜:アウトプット … 過去問を解き、理解できなかった問題を復習

ですので、結果的にインプット:アウトプットが1:1になるような勉強していたと思います。

2018年5月下旬頃~:建設業経理検定1級(原価計算)の勉強開始

合格レベルに達した時点で、9月の試験まで残り4か月弱の期間がありました。
正直残り4か月は何も勉強しなくても大丈夫そうでした。
「せっかくなので、2級に合格せずとも難易度の高い1級にチャレンジしてみよう!」と思い、気持ちを新たに1級の試験勉強を始めました。

※建設業経理士試験は、何故か1級と2級の併願が出来ないようです。
 特にデメリットもないので、併願を認めても良い気が…。

建設業経理検定1級は「財務諸表」「財務分析」「原価計算」の3科目あります。
さすがに4か月の勉強で3科目同時合格は無謀だと感じたため、まずは1科目を合格することを目標としていました。

ただ、当時は3科目どの科目の勉強から始めればよいのか見当はついていませんでした。
試験名を見た感じ、なんとなく他の科目とは少し形式が違っていそうな、「原価計算」から、受験することとしました。

建設業経理検定の試験申し込みは、大体4~3か月前に始まります。
9月試験の申し込み受付開始が5月中旬頃だったと思うので、本格的に勉強を始めたのは試験申込後だったと記憶しています。

2018年9月:1級(原価計算) 一発合格

当然ながら2級より1級の方が難易度が高いので、1か月程度の勉強で合格点に達することはできなかったですが、試験まで4か月弱期間があり、十分に勉強時間も確保できた結果、無事原価計算の試験に一発合格することが出来ました。

※なお、建設業経理検定は、「合格者番号」しか開示されないため、本番の点数は分かりません。
自己採点では、74点程度(合格点は70点)取れていました。

「原価計算」の合格に要した勉強期間は4か月弱で、総勉強時間は100時間程度だったと思います。
(※勉強方法に関しては2級の勉強時と同様なので、省略します。)

2018年11月下旬頃~:1級(財務諸表・財務分析)の勉強開始

1級は3科目あるのですが、せっかく1科目受かったので、残り2科目の「財務諸表」「財務分析」も合格する気になりました。次回の試験は2019年3月でしたが、なんとなく簿記系試験のコツをつかんだような気がして、残り2科目は同時申し込みました。

ちょうど試験の申し込みをした11月下旬以降、2科目の勉強を開始しました。

※なお、原価計算の合格発表は11月だったこともあり、9月~11月の間は特に何も勉強してませんでした。(サボってしまいました。)

2019年3月: 1級(財務諸表) 一発合格
       1級(財務分析) 不合格…。

受験科目が2科目ということもあり、勉強時間は4か月で150時間はかけていたかと思います。
なお、難易度的に言えば財務諸表>財務分析ですので、
財務諸表100時間財務分析50時間程度勉強しました。

前回同様、試験が終わり予備校速報を見て自己採点をした結果、
財務諸表が72点程度でギリギリ合格ラインでしたが、
財務分析が66点くらいしかない…。

財務分析は、財務諸表以上に手ごたえがあり、何かおかしい…。と思い検証してみたら、

3問(6点分)計算ミスがあったことに気付く…。

ミスに気付いたときは一人で泣いてましたね。(笑)

正確に言えば、計算ミスではなく、電卓のボタンの押し違いでした。
「00」のボタンを押したつもりが「0」になっていたため、計算結果が一桁ずれているという。
ex)「3.4%」が正しいが、「0.34%」になっていた。

本当、「電卓」にこだわった方がいいなと痛感させられました。「財務分析」って、結局電卓ゲーですからね。

みなさんも、受験の際には、「電卓」にはこだわりましょう。

2019年9月: 1級(財務分析) 2回目の受験にて合格 →3科目合格

試験本番の反省を踏まえ、試験前には新たに電卓を買い直しました。

私は買った電卓は、「JS-20WK」です。大きな家電量販店に自ら赴いて、いろんな電卓を試してみた結果、こちらが一番使いやすかったです。

再度、財務分析を受け直した結果、無事合格出来ました。

計算ミスがなければ合格出来ていたこともあり、2019年3月~2019年9月はほとんど勉強はしていませんでした。勉強時間は20時間程度です。学習したことを忘れない程度に、過去問をただただ解いていた気がします。

ちなみに、自己採点の結果、80点くらい取れてました。
(まあ、本当なら前回の試験で受かっているはずだったので、そりゃそうなりますが。)

2019年11月:合格証明書が届く

3科目合格したので、このタイミングで初めて合格証明書が届きます。

※成績通知はないので、1科目受かっただけでは、試験本部から通知などは何もありません。3科目合格したタイミングで初めて合格証明書が届きます。

合格書は↓の通りです。念のため(?)掲載しておきますね。

ちなみにですが、建設業界に勤めている場合、建設業経理士1級の証明のため、合格証明書の写しを会社に提出することになると思います。その際、周りからとても褒められて、嬉しかったのを覚えています。

まとめ:結局、私は1科目ずつ合格しました。

はい、いかがでしたでしょうか。

私は1科目ずつ順番に勉強をしましたが、おおよその目安として

独学の場合、1科目に2ヶ月程度の勉強時間が必要

と思ってもらえばよいでしょう。

人によって「1科目ずつ確実に合格したい!」という方もいれば、「3科目同時に合格を目指したい!」という方もいらっしゃるかと思います。
以上の私の体験談をもとに、どのくらい勉強時間をかけられるか等を考慮の上で、自分に合った方法で合格までのプランを立ててみて下さい!

※建設業経理検定1級は、「最初の1科目合格から5年(※試験回数は10回)以内に3科目合格出来ればOK」です。1科目ごとに合格を目指す場合は、最初の科目に合格してから5年以内に残りの科目も合格出来るようにしましょう。

この記事を見ている皆さんには、ぜひ、全科目一発合格を目指してほしいです!

補足:3科目同時合格を目指す場合は、予備校がおススメ!

私の経験上、3科目同時合格を目指す場合、独学だとかなり厳しいです。同時合格を目指す猛者の方へは、予備校の受講をお勧めします。

私は、「Net-school」をおススメしています。よろしければ、以下のボタンより、講義の詳細などをご確認ください。

なお、以上の私の受験経験を踏まえた上で、↓私のお勧めする科目の勉強順番を解説しておりますので、併せてご覧ください。

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