どうもみなさんこんにちは、Flybirdです。
行政書士試験を独学で学習される場合、まず悩むのが、「参考書・テキストは何を選べば良いの?」ということです。
行政書士試験のテキストは数多く出版されており、どのテキストを買えばよいのか悩んでいる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
私は、2020年に独学で行政書士試験に合格できました。
そんな私が、そんな悩みを抱える方向けに、本記事で、テキストを選ぶ基準と、おすすめの基本テキストを4冊に絞って紹介します。
自分に合うテキストを見つけるための参考になりますと幸いです。
おすすめの基本テキストは4冊
結論、私がおすすめする基本テキストは4冊です。以下、各テキストの内容を比較してみました。
基本テキスト | ![]() 合格のトリセツ | ![]() 合格革命 | ![]() うかる!テキスト | ![]() みんなが欲しかった! |
編集社 | LEC | Wセミナー | 伊藤塾 | TAC |
ページ数 | 1136p | 1088p | 840p | 956p |
分冊 | 可(5分冊) | 不可 | 不可 | 可(5分冊) |
こんな方に おすすめ! | スタンダードな内容の テキストが欲しい | シンプルなレイアウトの テキストが欲しい | 解説が文章メインの テキストが欲しい | 図表多めの テキストが欲しい |
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※テキストの種類
行政書士試験用のテキストの種類はたくさんありますが、大きく以下の7種類に分けられます。
- 入門書
- 基本テキスト・参考書
- 要点整理集
- 問題集(一問一答集)
- 問題集(記述式対策)
- 過去問題集(分野別・年度別)
- 予想問題集
学習を始めるにあたり、まず必要となるのが「基本テキスト・参考書」です。そのため、基本テキスト・参考書選びが一番重要です。まずは基本テキスト・参考書の内容を確認して、自分に合うかどうか判断しましょう。
※テキストの選定基準
合格者の立場からして、テキストを選ぶにあたり、「これだけは重視してほしい!」と思う基準が2つあります。
①別冊にて条文集が付いている。
私は、行政書士試験の勉強には条文暗記が必須だと考えています。なぜなら、条文を暗記することで、結果的に記述式対策も兼ねるからです。そのため、内容を理解すると共に、各法律の条文も必ず押さえておくべきです。
よって、別冊にて条文集が付属しているテキストがおすすめです。基本テキストの内容と条文集をリンクさせながら、学習を進めていくのが効果的だと思います。
私がオススメする記述式対策は、↓の記事にて詳細に解説しておりますので、ご覧ください。
②フルカラー(多色)刷り
当然ですが、内容が見やすいテキストの方が良いです。白黒印刷よりも、カラー刷りのテキストの方が当然見やすいはずです。
フルカラーのテキストが出版されていない試験もある中で、行政書士試験はフルカラーのテキストがたくさん出版されています。となると、購入するなら断然フルカラーテキストがおススメです。
各テキストの紹介
以下、おすすめのテキスト4種類を紹介します。
LEC:2023年版 行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト


合格に必要な知識をわかりやすく集約した「独学者ファースト」のオールカラーテキスト。
イラストや図解が豊富で、法律を視覚的にイメージできます!
本書は、初学者にも
・とにかくわかりやすいこと
・無理なく読み進められること
・合格レベルの知識を身につけられること
の3点にとことんこだわったテキストです。
=== 本書の特長 ===
● 充実の特典:全編無料講義動画
「野畑のズバッと!重要論点ポイント解説講座」
本書の執筆者であり、LEC行政書士講座講師でもある野畑淳史が、各編の重要ポイントに絞って、わかりやすくレクチャー!
● 学習前のガイダンスで大枠がつかめる!
「野畑先生のトリセツ的オリエンテーション」では、初学者の方に向け、行政書士試験の特徴や学習ポイントについて楽しく解説!さらに各科目の冒頭では「科目別ガイダンス」として、より具体的に解説しています。
● 5冊に分解できるセパレート式!
科目別に分解できるので、持ち運びに便利です。インデックスシール&分冊背表紙シール付きなので、情報の整理がラクにできます。
● オールカラーだから、見やすくて分かりやすい!
色分けされたページ内に、イラストや図表をたくさん盛り込んでいます。
● 暗記に役立つ赤シート付き!
付属の赤シートを使用することで、本文中・六法の重要語句の暗記にも便利です。
● 検索に便利な用語索引・判例索引!
本書では、重要な判例を多く取り上げていますので、通常の用語索引に加え、判例索引も掲載しています。
● 最新の法改正に対応!
2023年4月1日の時点において施行されると考えられる法令に基づいて作成しています(2022年9月1日現在)。
LECが出版するテキストの中でオススメできるテキストが、「行政書士 合格のトリセツ」です。
私は「宅建」や「FP」などの他の試験で「トリセツシリーズ」を愛用していたこともあり、一番初めに紹介させていただきました。
レイアウトを見ても分かりますが、単元ごとに「重要度」が付されており、メリハリをつけて学習しやすいです。また、各ページの右側部分に「ナビゲーション」「ズバッと解説」「ワンポイント」など、受験生の理解を助けれくれる工夫が施されています。
例えば民法などでは、当事者以外に第三者などの権利関係に影響を与える事項(債権譲渡など)が生じる場合があり、理解しにくい内容もありますが、「講義図解」にて効果的に図表を用いるなど、受験生の理解を助ける仕掛けが施されています。
テキストの分量は1136pと多いですが、5冊に分冊可能で、持ち運びもしやすいです。外出先で学習することが多い方にもオススメです。また、本テキストは電子書籍版が出版されています。電子書籍で勉強したい方には、この本ほぼ一択かと思います。
レイアウトもシンプルで、万人ウケする内容になっているので、迷ったらこのテキストを選びましょう。
デメリットとして、関連書籍が「問題集」しか出版されておらず、記述式対策本などを購入する場合は、本テキストの内容とリンクさせることができません。大きなデメリットではないですが、記述対策本などもテキストと揃えたい場合は、別の基本テキストを選ぶのが賢明です。
本テキストを選んだ場合、必要に応じて、以下の「問題集」も購入しましょう。

Wセミナー:2023年度版 合格革命 行政書士 基本テキスト


真に独学での行政書士試験合格を可能とする書籍として完成したのが、この「合格革命シリーズ」です。
本シリーズは、①インプット用書籍(テキスト)については、見やすさを追求して全ページカラーにし、②アウトプット用書籍(問題集)については、『基本テキスト』の参照ページを付けて復習の便宜を図った上で、③シリーズの項目立てを統一することにより、相互のリンクを徹底しました。本書は、行政書士試験合格に必要な知識を厳選した上で、その知識を豊富な図表を使って整理していますので、これ1冊で行政書士試験合格に必要な知識がインプットできます。
条文については、重要語句を赤シート対応で隠すことができ、かつ、出題履歴も掲載されている別冊六法が付属しているので、メリハリを付けた条文学習ができます。また、本文と並べて別冊六法を使うことで、本文を読みながら確実に条文知識を身につけることができます。
側注には、「用語」「重要判例」「よくある質問」「引っかけ注意!」「受験テクニック」「記述対策」など重要度と内容に応じて分類を行った充実した追加情報を掲載しており、本文がより理解しやすくなるとともに、読んでいて飽きない工夫が満載です。
全ページオールカラーで、見やすさを追求するとともに、重要語句は赤シートで隠しながら学習することができます。
このように、本書は、「十分な知識量」と「読みやすさ」を兼ね備えた最強のテキストであり、本試験当日まで使える本シリーズの核となる1冊です。
Wセミナーも、行政書士試験用のテキストの「合格革命」シリーズを出版しています。
このテキストも、単元ごとに「重要度ランク」が付されている、「引っ掛け注意」などの受験生の理解を助けるコメントが付されているなど、読みやすい構成になっています。
また、本テキストは情報掲載量が多く、試験合格に必要十分な知識が身に付きます。にもかかわらず、行間が広く余裕のあるレイアウトのため、テキストへの書き込みも多くできます。同シリーズのテキストの多く、内容が基本テキストとリンクしており、連動性も高いです。
デメリットとしては、本テキストは分冊が出来ないため、持ち運びが若干不便です。自宅以外での学習がメインの方は注意が必要です。
本テキストを選んだ場合、必要に応じて、以下の各テキストを購入しましょう。
- 入門書

- 一問一答集

- 基本問題集

- 肢別問題集

- 多肢選択式・記述式用問題集

- 直前予想模試

伊藤塾:うかる!行政書士 総合テキスト(2023年度版)



【合格に必要な知識がメリハリよく学べる!】
行政書士試験対策・基本書で4年連続売上No.1!
受験指導に定評のある伊藤塾の講義エッセンスを1冊に凝縮!
見やすく・使いやすいフルカラー仕様!
使いやすい『ハンディ行政書士試験六法』付き!● スッキリと目に優しいフルカラー・レイアウト。ラインマーカーも引ける色調で、自分だけのテキストが作れます。重要な語句は、付属の赤シートで確認しながら学習できます。
● 法律の学習に重要な“メリハリづけ”ができるよう、チャプターごとに重要度を記載。まずは「レベルA」をしっかり理解しましょう。
● 文章だけではピンと来ない複雑な仕組みや制度については、視覚的にとらえられるよう、図表やイラストを多く盛り込みました。
● 見やすく色分けした側注には、「ポイント」「語句解説」「要チェック! 過去問題」「参考データ」を収録。本文への理解が深まります。
● 各科目チャプターの最後には、○×形式の確認問題を掲載。学習したことは、時間をおかずに確認すると定着しやすくなります。
● 行政書士試験の学習に必要な条文を抜粋して収録した、別冊「ハンディ行政書士試験六法」付き。条文学習はこれ1冊でOK!
● テキストの学習と並行して、『うかる!行政書士 総合問題集』を活用すると、より効果的です。
★法律初学者は、まず『うかる!行政書士 入門ゼミ』を学習してから、本書に取り組むことをお勧めします。理解度に差が出ます。
伊藤塾は、「うかる!行政書士 総合テキスト」を出版しています。
他のテキストは、図表やイラストをメインに用いていますが、本テキストは、各種法律試験を取り扱う伊藤塾が出版していることもあり、文章による丁寧な説明が施されています。そのため、他テキストに比べて文章部分が多く、一文自体が長いと感じるかもしれませんが、文体が柔らかで、読みやすいです。
文章での説明が難しい部分は、図表などで補足する、というスタイルなので、テキストの構成もスッキリしています。法律試験に慣れていない方でも、理解できるように作成されています。
同シリーズのテキストの多く、内容が基本テキストとリンクしており、連動性も高いです。
本テキストも、分冊ができず、持ち運びがやや不便な点に注意が必要です。
本テキストを選んだ場合、必要に応じて、以下の各テキストを購入しましょう。
- 入門書

- 要点整理集

- 問題集

- 民法・行政法対策本

- その他科目対策本

- 直前予想模試

TAC:2023年度版 みんなが欲しかった! 行政書士の教科書


みんなが欲しかった!行政書士シリーズの根幹となる基本書です。
4色フルカラー、かつ、図表とイラスト中心のわかりやすい解説で、本当に独学者が欲しかった行政書士の教科書となっています。
側注には、発展学習やひっかかりやすい注意点など、試験に必要な情報も盛り沢山です。また、行政書士試験で出題される科目は学習範囲が広いため、優先順位をつけた学習をすることが効率的となりますので、試験の合否に影響する重要項目、各科目の理解に必要な基本項目をしっかりとインプットし、知らなくても試験の合否には影響せず、その科目の理解にも影響しない細目部分は大胆にカットして、メリハリをつけた学習に最適な学習方法となっています。
そのために、出題頻度にあわせて、★★★=優先学習テーマ、★★=ここまでは手を広げておきたいテーマ、★=余裕があれば取り組めばよいテーマ、とそれぞれの内容を重要度(出題度)にわけて区分しています。さらには、ただ教科書を読むだけではなく知識確認にもなるように、適宜一問一答式の確認問題も用意していますので、読み込んだ知識の内容を確認できる構成にもなっています。
科目別の4分冊+六法1分冊の5分冊に分解できるので、持ち運びにも便利。また各分冊内のセクションを素早く探し出せるインデックスシールも付いています。
第5分冊「みんなが欲しかった!行政書士試験六法」は赤シート対応で、重要語句などを隠しながら暗記するのに最適です。
TACが出版している中で上記の条件を満たすのが、「みんなが欲しかった!」シリーズのテキストです。
他のテキストと比較して、このテキストが一番イラストや図表が多いです。視覚的にも分かりやすく、法律資格試験に不慣れな初学者にとって、分かり易い内容となるように作成されています。
イラストや図表が多い方が理解が捗る方は、本テキストが一番オススメです。
テキストは分厚いですが、5冊に分冊可能のため、持ち運びがしやすいです。外出先で学習することが多い方にもオススメです。
デメリットとしては、(あくまでも個人的な意見なのですが、)レイアウト中の右ページ文の板書部分(「憲法とは」の説明部分)の手書きフォントがあまり好みではないです。気にならない方が大半だと思いますが、購入する前に一度確認してみることをおススメします。
本テキストを選んだ場合、必要に応じて、以下の各テキストを購入しましょう。
- 入門書

- 基本問題集

- 判例集

- 要点整理集

- 肢別問題集

- 年度別問題集

- 記述式用問題集

- 直前予想模試

まとめ:自分に合ったテキストを見つけましょう。
基本テキスト4冊を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
人によりテキストの好みは様々なので、自分に合ったテキスト・参考書を見つけるのがベストです。
各テキストの特徴を参考に、できれば自分で書店に赴いて実際に手に取るなどして、自分に合うテキストを見つけてみましょう。
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