どうもみなさんこんにちは。Flybirdです。
行政書士試験の勉強を始めるにあたり、まずはテキストの購入を検討される方が多いのではないかと思います。そこで、たくさんのブログ記事を比較検討しつつ、どのテキストがいいのか選んでいませんか?
私は、2020年の行政書士試験に独学で合格することができました。当然ながら、行政書士試験の出題範囲・出題内容・勉強方法について理解できています。

そんな私ですが、極論ではありますが、試験に合格するためには「必ずしも参考書とテキストは必要ではない。」と考えています。
なぜならば、行政書士試験においては、参考書やテキストよりも、「条文集」や「判例集」の方が重要性が高いからです。
本記事で、行政書士試験における条文学習と判例学習の必要性、および「条文集」と「判例集」との必要性について、解説していきます。これから行政書士試験の学習を始める方の参考になりますと幸いです。
理由①:法令科目の問題は、ほぼ「条文」または「判例」から出題されるから。
民法や行政法といった法律を学習するにあたり、以下の事項も併せて学習するはずです。
- 条文
- 判例
- 論点
- 学説
- 通説
- 定義
- 要件
このうち、一番大事なのが「条文」と「判例」です。行政書士試験では、細かい条文知識と判例要旨がよく出題されます。(各法律の要件と定義は、条文や判例中に記載されていることが多いです。学説や通説は、行政試験試験レベルでは深入りしなくて良いです。)
確かに、市販のテキストの説明は分かりやすく、例えば「錯誤とは何か〜?」といった、そもそも論を理解するには役立ちます。しかし、行政書士試験は内容だけ(「錯誤とは〜ということです。」)を理解しただけでは合格できません。
例えば、2020年度試験に記述式に出題された問題では、「第三者詐欺」とは何か?ということだけを理解しておけばOKでなく、第三者詐欺を規定している条文(民法第96条第2項)を正確に暗記しておく必要がありました。
民法第96条2項
「 相手方に対する意思表示について第三者が詐欺を行った場合においては、相手方がその事実を知り、又は知ることができたときに限り、その意思表示を取り消すことができる。 」
※私が受験した2020年度試験の記述式問題に関して、↓記事にてこの設問含む記述式問題全3問を解説しておりますので、併せてご覧ください。

私は、普段の学習の中で、条文を正確に暗記するということを心がけていたので、本設問でほぼ満点が取れていると思います。第96条第2項に限らず、条文を完全に暗記できている受験生は少ないので、条文を暗記するだけで、周りとかなり差がつきます。
理由②:「条文集」と「判例集」だけで対応できるから。
行政書士試験のテキスト・参考書は、定義や概要の説明(「錯誤とは何か〜?」)がメインです。しかし、合格点を狙うには、条文が順番に記載されている「条文集」や、試験で出題される可能性の高い重要判例・裁判例が掲載されている「判例集」を用いて学習した方が良いです。
私は条文集として「判例六法」を、判例集として「判例百選」を用いてました。
もっとも、行政書士試験用に判例六法と判例百選を用いるのは、さすがにオーバースペックです。
行政書士試験用の条文集と判例集も出版されているので、こちらを購入するのがおすすめです。
私のおすすめする条文集と判例集をそれぞれ一つずつ紹介しておきます。
・条文集
判例集

理由③:記述式用の勉強が不要になるから。
行政書士試験の法令科目は計46問出題されますが、そのうち記述式が3問が出題されます。法令科目全体の244点のうち記述式が60点と約4分の1を占めるので、記述式で高得点をとることが合格には不可欠です。
この記述式の勉強のために、記述式対策用のテキストを購入して対策する人が多いです。
ですが、上述の通り、記述式は条文や判例からそのまま出題されることが多く、普段から条文や判例に基づいた学習をしていれば、「記述式」の対策は不要になります。

予備校の添削などもありますが、利用する必要はないと感じています。
補足:「5分解説シリーズ」にて、参考書の内容を補完してます。
私は本ブログにて「5分解説シリーズ」を作成しております。行政手続法、行政事件訴訟法などの法律について、法律の内容・抑えるべきポイントを解説しています。
テキスト・参考書を購入せずとも、内容を理解していただけるように作成しています。テキスト・参考書の代わり、または補足として、ご覧いただけますと幸いです。

まとめ:参考書に頼らずとも、合格は可能です。
はい、いかがでしたでしょうか。
市販のテキストや参考書をメインに学習する人が多い中で、条文と判例をメインに学習すれば、他の受験生と差がつくのではないかと感じています。
みなさんには、最短の学習時間でコスパ良く合格してほしいと思います。勉強、頑張ってください。

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