どうもみなさんこんにちは、Flybirdです。
これからマンション管理士試験を受験される予定の方は、そもそもマンション管理士試験がどういうものなのか、いまいちピンと来ていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私は、2022年度の「マンション管理士試験」に合格することが出来ました。
そんな私が、皆さんの疑問に応えるべく、マンション管理士試験の概要についてまとめました。
- マンション管理士試験の合格率・難易度・必要勉強時間
- マンション管理士試験の試験範囲
- 過去問からみる出題傾向
- 分野別の難易度
- 具体的な勉強方法
これからマンション管理士試験を受験される方に、参考になりますと幸いです。
合格率(受験者数・合格者数)
過去12年の受験者数・合格者数・合格率・合格基準点をまとめました。
実施年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) | 合格基準点(点) |
---|---|---|---|---|
平成23年度 | 17,088 | 1,587 | 9.3 | 36 |
平成24年度 | 16,404 | 1,498 | 9.1 | 34 |
平成25年度 | 15,383 | 1,265 | 8.2 | 38 |
平成26年度 | 14,937 | 1,260 | 8.4 | 36 |
平成27年度 | 14,092 | 1,158 | 8.2 | 38 |
平成28年度 | 13,737 | 1,101 | 8.0 | 35 |
平成29年度 | 13,037 | 1,168 | 9.0 | 36 |
平成30年度 | 12,389 | 975 | 7.9 | 38 |
令和元年度 | 12,021 | 9,91 | 8.2 | 37 |
令和2年度 | 12,198 | 1,045 | 8.6 | 36 |
令和3年度 | 12,520 | 1,238 | 9.9 | 38 |
令和4年度 | 12,209 | 1,402 | 11.5 | 40 |
受験者数は、コロナ禍の令和2年・3年に一時増加したものの、減少傾向にあります。
今後10年程度では、受験者数は10,000〜12,000名程度と予想されます。
合格率は、令和4年度試験は11.5%という過去最高合格率を叩き出したものの、例年7%~9%程度の間で推移しています。約10人のうち1人しか受からない試験なので、難易度の高い試験と言えます。
なお、他の不動産試験と同様に相対評価の試験のため、合格基準点に変動があります。合格基準点は、試験の難易度が低かった令和4年度試験の除けば34点~38点の間で推移しています。
マンション管理士試験の難易度
類似の不動産試験である「宅建試験」「マンション管理士試験」「賃貸不動産経営管理士試験」と比較しつつ、合格率を比較します。
- マンション管理士試験の合格率:約7〜9%
- 管理業務主任者試験の合格率:約19%〜約24%
- 宅建の合格率:約16%〜約18%
- 賃貸不動産経営管理士試験:約25〜30%

合格に必要な勉強時間
マンション管理士試験に合格するために500時間~700時間の勉強時間が必要といわれています。ただ、これはあくまでも全くの初学者の場合です。
マンション管理士の受験者は、管理業務主任者試験や宅建の不動産資格の勉強経験がある方、または合格者がほとんどです。
勉強経験のある方の場合、民法や建築基準法などの事前知識は一定程度有していますので、200時間程度の勉強で合格することも可能です。
管理業務主任者試験の試験範囲
マンション管理士試験の試験範囲は以下の通りです。
試験範囲 | 具体的な内容 |
---|---|
① マンションの管理に関する法令及び実務に関すること | 民法、区分所有法、不動産登記法、建築基準法、都市計画法、消防法、住宅の品質確保の促進等に関する法律など |
② 管理組合の運営の円滑化に関すること | 管理組合の組織と運営、管理組合の業務と役割など |
③マンションの建物及び附属施設の構造及び設備に関すること | マンションの構造や設備点検など |
④マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること | マンションの管理の適正化の推進に関する法律、マンション管理適正化指針 など |
マンション管理士としての業務を行うにあたり必要とされる法律や設備に関して出題されます。
過去問から見る、具体的な出題範囲
過去問3年分の出題分野及び出題数は、以下の通りです。
出題分野 | 出題数 |
---|---|
区分所有法 | 10 |
民法 | 6 |
その他法律 | 3 |
標準管理規約 | 9 |
簿記(仕訳) | 2 |
建築基準法・都市計画法など | 5 |
建物(構造・部材・修繕) | 10 |
マンション管理適正化法 | 5 |
出題頻度が多い分野は、区分所有法・標準管理規約・建物等の分野です。この3分野から毎年約30題(60%)程度出題されます。この3分野に関しては、集中的に学習しましょう。
各分野の難易度・得点目標
各分野ごとに難易度は異なるため、メリハリをつけた学習が大事になります。
難易度 高:「民法・借地借家法」・「建物等」
「民法・借地借家法」・「建物等」の分野の試験範囲は広く、難易度も高い問題が出題されるため、高得点は難しいです。試験範囲全般から満遍なく出題されるため、ヤマを張った勉強も難しいです。
まずは全体像をしっかりと理解し、基本的な問題なら解けるレベルにはしておきましょう。
難易度 低:「標準管理規約」「簿記」「マンション管理適正化法」
「標準管理規約」・「その他法令」・「マンション管理適正化法」の分野は、出題範囲が狭く、比較的難易度の低い問題が多く出題されるため、得点源にしておきたいところです。
しっかり対策して、本番では確実に得点できるようにしておきましょう。
まとめ:分野ごとの難易度を把握して、メリハリをつけて学習しよう。
はい、いかがでしたでしょうか。
マンション管理士試験は、数ある資格試験の中でも難易度が高い部類に入ります。
そのため、出題範囲や傾向をしっかりと把握した上で、メリハリをつけた学習を心がけてみて下さい。
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