どうもみなさんこんにちは、Flybirdです。
日商簿記試験を受験することで、簿記に関する基本的な知識を身につけることができます。また、簿記は社会人にとって必要なスキルの一つであり、取得することのメリットが大きい資格です。中でも、日商簿記2級は、「商業簿記・工業簿記」が試験範囲のため、必要最低限の会計に関する知識を身につけることが出来ます。
そんな、メリットの大きい日商簿記2級合格に向けて、これから学習を始める方もたくさんいらっしゃるでしょう。
ただ、これから勉強を始める場合、どのような勉強をすれば良いか分からず、合格できるか不安に思う方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
私は、一度不合格を経験した後、2020年2月に、日商簿記2級に合格することが出来ました。
そんな私が、本記事にて、日商簿記2級合格までにかかった勉強時間・受験回数などをお伝えします。また、不合格も経験しましたので、不合格となった理由・反省ポイントについてもお伝えします。
これから勉強を始める際の参考に少しでもなりますと幸いです。
受験動機
日商簿記と同じ簿記系の資格として、「建設業経理士」という資格があります。メジャーな試験ではありませんが、建設業界では重宝される資格です。
私は、建設業界で働いていた2019年9月に、建設業経理士1級試験に合格することが出来ました。
建設業経理士1級と日商簿記2級とでは、試験範囲がほぼ一緒です。そこで、建設業経理士で学習した際の知識が残っているうちに、同じ簿記系の資格の日商簿記2級も合格しておきたいと思い、受験を決意しました。
※余談になりますが、私は2019年9月頃、転職活動を始めておりました。当時は建設業界の会社に勤めていたのですが、他業界への転職を考えていたため、他業界でも活かせる日商簿記2級の勉強を始めようと思ったのがきっかけでした。
勉強開始:2019年9月~
日商簿記2級の勉強自体を始めたのは、ちょうど建設業経理士試験の受験を終えた2019年9月頃です。
建設業経理士試験の試験日から、そこまで日は経っていないので、簿記系の知識はほぼ抜けていなかったように思います。
つまり、全く0の知識から勉強を始めたわけではありませんでした。ですので、基本的な知識や考え方についてはある程度理解していたため、勉強時間を短縮できたように感じます。
使用教材
使用した教材は以下の3つです。
TACが出版している、「スッキリシリーズ」と「よくわかる過去問題集」です。定番のテキストというだけあり、内容も分かりやすかったです。
勉強時間
私は社会人であり、平日の昼間は働いているため勉強時間は取れませんので、平日の朝または夜、そして休日に勉強していました。
平日は1時間、休日は2時間程度でした。
なので、1週間に換算すると約10時間、1か月に換算すると約40時間勉強していました。
当時、転職活動も並行して行っていたため、勉強時間が十分に取れませんでした。
1回目受験:2019年11月(第153回試験)→不合格
9月に勉強を開始してから2ヶ月後の11月に、日商簿記2級を始めて受験しました。
結果は、残念ながら不合格となってしまいました。
不合格となってしまった理由については、以下の2点によるものが大きいと思います。
勉強時間不足
試験までの約2か月間の合計勉強時間は、約80時間程度でした。
同じ簿記系の資格ですと、建設業経理士1級の方が日商簿記2級より難しいと言われているので、正直楽に合格できる、と思っていました。
しかし、2つの試験は別物なので、建設業経理士の勉強だけ行っていたからOK、というわけではありませんでした。
本番演習不足
また、本番形式の問題に慣れていなかったことが原因かと思います。
言い換えると、「アウトプット不足」につきます。
当時の勉強方法として、勘定項目の暗記・各種原価計算方法の暗記がメインでした。
ですが、日商簿記の試験は計算がメインになることから、普段から過去問を解くなど、演習中心の学習を行っておくことが大事と感じました。
2回目受験:2020年2月(第154回試験)→合格
自己採点をした感じで、不合格というのがなんとなく分かったいたので、11月の試験以降も、勉強を進めていました。
次の試験の試験は2020年2月でしたが、この試験には合格することが出来ました。
1回目試験から2回目試験までの勉強時間
なお、この間の3か月の勉強時間は50時間程度です。
転職活動が本格化していた時期だったので、なかなか勉強時間が取れませんでした。
成績公開(第154回試験)
合格時の成績は↓の通りです。合計では「80点」取れました。

設問1が何故か死んでますが、設問2~5まではほぼ満点を獲得できています。
なお、念のため合格証も↓に掲載しておきます。

なお、第154回の試験の合格率は、「30.7%」です。
最近、日商簿記2級試験は難化しており、合格率が10%台の試験回もありますが、比較的簡単な回だったのだと思います。運も良かったですね。
合格までにかかった勉強時間
以上より、日商簿記2級の合計勉強時間は、約130時間程度になります。
全く知識ゼロの状態から勉強を始める場合は、200~300時間程度はかかるのではないでしょうか。
ただ、日商簿記2級試験の特性を踏まえた上で、アウトプット中心の学習を最初から行っていれば、勉強時間は100時間以下でも合格可能だったように思います。
ですので、これから日商簿記2級試験を受ける方は、「アウトプット中心」の学習をメインに取り組んでいただくことをお勧めします。
※試験回の合格率に開きが大きい
https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/candidate-data/data_class2
なお、↑の商工会議所のサイトにて、直近の試験の合格率が掲載されています。
2018年以降に限ると、合格率が「8.6%」の試験回もあれば、「29.6%」の試験回もあるなど、合格率の開きの大きい試験です。
簡単な試験回に受験したとしても、「合格」ということに変わりはないので、出来れば合格率の高い試験回に合格しておくのが一番効率が良いです。
ただ、試験の難易度の予想は出来ないので、合格できるかどうかは、正直運も絡みます。
合格率の低い試験回に受験して不合格だったとしても、あまり気にしなくてよいと思います。
不合格だった場合はまた受け直して、簡単な試験回の際に合格すれば問題ないわけですからね。
※2021年度より、ネットでの受講が可能になりました。
2020年度までは、2月、6月、11月の年3回しか日商簿記試験を受験できませんでしたが、
遂に2021年度より、CBT(ネット)試験が導入され、自分の好きなタイミングで受講することが出来ることになりました。
かなり受験しやすくなったと思うので、紙での試験にこだわりがなければ、ネット試験での受験もご検討ください。
※ネット試験の詳細は、↓の記事をご参照ください。

まとめ:落ちても何回でも受けてみましょう。
はい、いかがでしょうか。
日商簿記2級は、アウトプットが大事な試験のため、アウトプットを中心に日頃から勉強しましょう。
また、試験回によって合格率に開きがあることから、一度不合格になった場合でも気にせず、受け直しましょう。
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