どうもみなさんこんにちは、Flybirdです。
取得するべき資格として、真っ先に上がるのではないかというくらい有名な「日商簿記」ですが、「日商簿記」を取得したからと言って、独立開業ができるわけではなく、また日商簿記を有している人が会社に所属したからといって、会社の評価が上がるようなものではありません。
そこで本記事では、「日商簿記」の勉強をする必要があるのか、転職に役立つのか?といった観点で語っていこうと思います。
私が合格した時期・試験勉強時に感じたこと。
私が日商簿記試験に合格したのは2020年2月でした。(ちょうど緊急事態が発出される前ですね。)私は同じ経理系の資格の「建設業経理検定1級」を取得していたのもあって、ある程度勘定科目は理解できていましたというのもあり、特段勉強時間を必要とせず合格できました。
試験の概要を簡単に説明すると、「商業簿記」60点分「工業簿記」40点分 出題され、100点中70点取得すれば合格となります。
(※なお、2021年度より、ネット試験&筆記試験いずれかの方法で受験することが出来るようになりました。)
同じ経理系の「建設業経理検定」と比較しても、問題の試験の質が良いと思いました。ただ過去問をやっていれば合格できるわけではなく、勘定項目含めた基本的な理解が出来ていないと合格できないような仕組みになっております。
また、日商簿記試験は、単なる暗記だけで太刀打ちできる試験だけではなく、計算能力も必要になってきます。ですので、「簿記に関する理解がきちんとできているのか?」を問うのに適している試験だと思います。
私が考える、日商簿記取得のメリット
①財務諸表が読めるようになる。
私が考える日商簿記に関する勉強の最大のメリットは、「財務諸表を読める」という基本的な能力が身につけることがるようになるということです。
財務諸表とは「貸借対照表」及び「損益計算書」のことを指しますが、これによって会社の財産状況がある程度理解できるようになります。会社の規模を判断するにあたり、その企業の「売上高」を見る方はほとんどだと思います。しかし、会社の経営が健全か、借入金が多いか、などの個別具体的な指標を判断する上で、貸借対照表や損益計算書の個々の数値を見ないと判断できません。
そういった指標をを判断するために、「日商簿記」の勉強が役に立ってきます。
②とある株式会社の株主となる場合に役立つ。
「会社員」としてだけでなく、広く「社会人」という目線で考えた場合、
当然ある会社の株主となる。というケースもあると思います。
せっかく株主になるわけですから、その会社の経営状況は判断しておきたいですよね。
そんなケースでも日商簿記の勉強は役に立つわけです。先述の通り、会社の経営状況が理解できるわけですからね。
③他の試験の試験範囲となっている場合が多い。
私、後に「ITパスポート試験」を受験したのですが、同試験は「財務諸表」が出題範囲となっております。
ですので、「ITパスポート試験」受験の際、財務諸表の勉強は特段しませんでした。(無事合格できました。)
このような「財務諸表」といった社会人に必要な素養?は、他の試験でも問われることが多く、そのため同勉強が役に立ちました!
結論:転職に活きるかどうかは微妙だが、勉強の必要性はある。
正直な話、日商簿記を取得しているからと言って、転職に役立つ可能性は低いと思います。企業の経理職に就く場合でも同様だと思います。
(日商簿記取得は+に働くことがあると思いますが、取得している方も多いですし、インパクトは薄いと思います。)
世間では日商簿記は転職に活きる!なんて言われてたりもしますが、まあどっかの予備校の影響かな?(笑)(もちろんいろんな意見はあると思いますけどね。)
ただ、転職に活きるかどうかという観点ではなく、勉強・取得のメリットはあるか?と言われたら、間違いなくある!と言えます。
また、日商簿記の勉強は、税理士試験、公認会計士試験、建設業経理検定といった様々な試験にも活きてきますので、取得されていない方は、勉強されてみてはいかがでしょうか。
コメント