【2025年最新版】応用情報技術者試験の独学におすすめのテキスト・問題集10選

どうもみなさんこんにちは、Flybirdです。

応用情報技術者試験を独学で受験する場合、まずはテキストを購入することになるでしょう。自分に合ったテキストを使うことで、合格がグッと近づきます。

もっとも、市販テキストの種類が多く、どのテキストを購入すればよいか悩んでいませんか？また、応用情報技術者試験には午前試験と午後試験の2つがある関係で、それぞれ「午前対策用テキスト」と「午後対策用テキスト」が出版されていますが、両テキストの違いについてあまり理解できていないのではありませんか？

そんな私が、本記事で応用情報技術者試験のテキストの種類・選び方と、おすすめのテキストをキリのよい10冊に絞って紹介します。テキスト選びの参考になりますと幸いです。

※テキストは「午前試験用」・「午後試験用」・「問題集」の3種類

午前試験と午後試験の試験範囲はほぼ同じですが、出題形式に大きく違いがあり、午前試験は四肢選択式、午後試験は記述式となっています。試験形式の違いに対応して、基本テキストも「午前対策用」と「午後対策用」の2種類が出版されています。

テキストの分類をせず、単純に「おすすめテキスト◯選」としてテキストを紹介する記事もありますが、テキストの分類を整理しないと分かりにくいです。

午前試験と午後試験とは全くの別試験といっても良いほど出題形式が異なるので、可能であれば午前対策用と午後対策用の2種類のテキストを買い揃えて、午前対策と午後対策をそれぞれしっかりと行いましょう。

また、基本テキストのほかに、「問題集（予想問題集）」も出版されています。テキストで基礎知識を学習した後、力試しをしたい方は問題集（予想問題集）を購入し、本番対策を行いましょう。

おすすめの午前試験用テキスト5選

まずはおすすめの午前試験用テキストを紹介します。本記事で紹介するテキストを5冊に厳選し、各テキストの内容をを比較して、ランク付けを行いました。

テキスト名 （※略称）	ニュースペックテキスト	キタミ式イラストIT塾	合格教本	情報処理教科書	午前試験対策書
オススメ度	Aランク	Aランク	Aランク	Bランク	Bランク
出版社	TAC	技術評論社	技術評論社	翔泳社	アイテック
ページ数	780p	944p	800p	840p	707p
レイアウト	フルカラー	2色刷	2色刷	2色刷	2色刷
内容	・基本テキスト ・午前過去問 ・午後過去問	・基本テキスト ・午前過去問	・基本テキスト ・午前過去問 ・午後過去問	・基本テキスト ・午前過去問 ・午後過去問	・基本テキスト
読者特典	ー	ー	問題演習アプリ 「DEKIDAS」	・過去問解説21回分 ・よく出題される重要ポイント100	IT用語スペルチェック
特徴	フルカラーテキスト	イラストベースの解説	問題演習量の多いテキストが欲しい	読者特典の多いテキストが欲しい	短時間で効率よく学びたい
	詳細を見る	詳細を見る	詳細を見る	詳細を見る	詳細を見る

テキストの好みは人により異なりますので、順位付けはしておりませんが、参考にテキストをAランクとBランクに区分いたしました。

本記事に掲載していないテキストは、Cランクという扱いにさせて頂きます。

以下、各テキストを詳細に説明します。

2025年度 ニュースペックテキスト 応用情報技術者

定価	ページ数	カラー	電子書籍
3,080円	780p	フルカラー	◯

TACが出版するテキストです。

構成・レイアウト

市販されている中で、本テキストが唯一フルカラーとなっています。「図解」の効果を最大限に引き出すために、図解等に色づけがされているので、考え方のプロセスがひと目でわかります。

各章の冒頭の「学習のポイント」にて学習する内容の概要を把握した後、本文にて学習事項を学びます。側注には「基本知識」「重要ポイント」などの学習ポイントが色別に挿入されているので、メリハリを付けて読み進めることができます。

また、本テキストは午前試験対策と午後試験対策の解説が掲載されていますが、それぞれ解説方法を分けています。
・午前対策頁：頻出項目を、図表を用いてわかりやすく、スピーディにマスターできる量にまとめています。
・午後対策頁：記述試験対策用に知識レベルを掘り下げ、解答プロセス中心に解説しています。

各章末には過去問を基にした「確認問題」が、巻末には「過去問1回分」が掲載されています。解答解説もついているので、身につけた知識を定着させることもできます。

総評

デメリットを挙げるとすれば、他のテキストと比較して読者特典が少ない点が気になります。もっとも、机上での学習がメインの方には、大きなデメリットとはなりません。

フルカラーが魅力のテキストです。フルカラーテキストで学習したい方は、迷わず本テキストを購入しましょう。

キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 令和07年

定価	ページ数	カラー	電子書籍
3,630円	944p	2色	◯

「キタミ式ITイラスト塾」の応用情報技術者試験ver.のテキストです。

構成・レイアウト

本テキストでの解説は全てイラストベースになっている点が特徴です。応用情報技術者試験の学習項目は複雑で、文章を読んだだけでは理解するのは難しいです。本テキストは、初学者や実務未経験者を意識した易しい内容となるよう、丁寧かつ詳細な解説が掲載しているので、サクサク読み進めることができるでしょう。

各節の説明は1枚絵のイメージスライドからスタートします。まず学習内容のイメージができるので、理解度が上がります。また、各解説はページ単位か、見開き単位になっているので、どこからでも読み始めることも可能となっています。

また、各節の終わりには過去問が計293問掲載されているので、知識のアウトプットも並行して行うことができます。

総評

ページ数が950p程度と分厚い点や、伝統的なテキストとはレイアウトが異なる点には注意が必要です。もっとも、説明が丁寧ということの裏返しでもあるので、情報処理技術者試験を始めて受験する方や、実務経験のない方には本書が特にオススメです。

令和07年【春期】【秋期】 応用情報技術者 合格教本

定価	ページ数	カラー	電子書籍
3,300円	800p	2色	◯

技術評論社が出版するテキストです。

構成・レイアウト

2色刷りで、スタンダードなレイアウトで構成されています。

各学習項目について、必要に応じて図表・イラスト、側注に「参考」マークを挿入することで、分かりやすい説明となっています。また、本文中の重要語句は赤字で装飾されているので、メリハリをつけて読み進めることができます。

章末には午前試験と午後試験の過去問題・巻末にはサンプル問題が掲載されているので、インプットとアウトプットが本テキストが1冊で完結します。

読者特典

購入者特典として、最新21回分の本試験午前問題に挑戦できる問題演習アプリ「DEKIDAS-WEB」が付属しています。スキマ時間を利用した学習で、場所を選ばず過去問を解くことができます。

総評

実務経験のない方には説明内容が少し難しく感じるかもしれませんが、本テキストの内容を身につけることができれば合格にグッと近づきます。何度も通読することで内容を理解しましょう。

情報処理教科書 応用情報技術者 テキスト＆問題集 2025年版

定価	ページ数	カラー	電子書籍
3,168円	840p	2色	◯

翔泳社が出版するテキストです。

構成・レイアウト

2色刷りのスタンダードなテキストです。　

各学習項目について、図表やイラスト、側注に「参考」「用語解説」マークを挿入するなどして、分かりやすい説明となっています。本文中の重要語句は青字で装飾されているので、メリハリをつけて読み進めることができます。

節末には「午前試験の過去問」、章末には午後「試験の過去問問題」に加え、巻末には「直近の試験問題・丁寧な解説」が掲載されています。知識を習得した後に問題演習をすることで、知識を定着させることができるでしょう。

読者特典

読者特典として、「過去問解説19回分」と「よく出題される重要ポイント100」が付属しており、スキマ時間での学習に最適です。

総評・Bランクの理由

レイアウトなどは、上記の「合格教本」と似ています。レイアウトのほか、読者特典の特徴・持ち運びやすさ等を踏まえると、合格教本の方が使いやすいと感じたので、本テキストは「Bランク」といたしました。

もっとも、本テキストの方が使いやすいと感じる方もいらっしゃると思いますので、事前に内容やレイアウトを確認した上で購入を検討するのがよいでしょう。

2025　高度午前Ⅰ・応用情報　午前試験対策書 試験対策書シリーズ

定価	ページ数	カラー	電子書籍
2,970円	707p	2色	◯

アイテックが出版する、午前試験対策用のテキストです。

構成・レイアウト

2色刷りのスタンダードなテキストです。　

本書の使い方として、まず各章の「学習のポイント」で学習内容を把握して学習計画を立てます。次に「ポイントの解説」で基本知識を理解します。そして、「理解度チェック」の穴埋め問題や「問題で学ぼう」の例題、過去問などを解き、解説を読んで知識を定着させます。

本テキストは、実際に問題を解きながら、合格に必要な知識を効率よく解説します。問題を解くことで知識の抜け漏れがないかを確認できる構成のため、速習に適したテキストです。

読者特典

読者特典として、「IT用語スペルチェック」が付属しており、スキマ時間を活用して難しいIT用語をサクサク覚えることができます。

総評・Bランクの理由

速習目的のテキストなので、解説が省略されている範囲もあり、必要な知識を網羅的に学習するには向いていません。基本テキストとしては、試験範囲を一通りカバーできるものを選ぶべきですので、「Bランク」といたしました。

もっとも、基本情報技術者試験の学習経験があるなど、速習目的の方は、本テキストを使用するのもよいでしょう。

おすすめの午後試験用テキスト3選

次に、おすすめの午後試験用テキストを3冊に厳選して紹介します。受験予定の選択科目や解説の内容を踏まえ、自分にあったテキストを選びましょう。

2025　応用情報技術者　午後問題の重点対策

定価	ページ数	カラー	電子書籍
3,740円	895p	2色	◯

アイテックが出版する午後試験対策用のテキストです。

特徴・構成

本テキストは、午後試験の科目9科目（※マネジメント系分野は3分野を「1科目」としてカウント）の過去問から5,6問程度を厳選して掲載しています。各過去問題について、解答・アイテックオリジナルの解説・解き方のポイントが記載されています。

本書は黒太字と緑文字の2色刷のテキストで、重要な記載は緑字が装飾されています。したがって、緑字を追っていくだけで要点がわかる仕様になっています。また、読みやすさを考慮し，解説での問題引用文は全て枠で抜き出しを行っており、問題文に立ち返らなくても引用元の文章を確認できます。

試験に精通したアイテックが作成しているため、解説や解き方のポイントが分かりやすく、問題の要領を掴むことができます。なお、解説部分には、多くの学習者が感じる疑問点がFAQ方式で掲載されており、受験生の悩みを解決します。

後述する「試験によくでる問題集【午後】」と比較すると、解説が少し堅めの印象です。もう少し柔らかめの解説が欲しい方は、試験によくでる問題集【午後】を購入しましょう。

令和06-07年 応用情報技術者 試験によくでる問題集【午後】

定価	ページ数	カラー	電子書籍
3,300円	672p	2色	◯

大滝みや子さんが手掛ける、午後試験対策用テキストです。

特徴・構成

本テキストでは、午後試験の科目11科目（※マネジメント系分野は3分野を「1科目」としてカウント）の過去問から厳選された60問が掲載されています。各過去問題について、解答・技術評論社オリジナルの解説・解き方のポイントが記載されています。

解説には図解が多く挿入されており、あいまいな部分を残すことなく苦手分野を集中的にトレーニングできます。また、午前問題からも頻出する知識を整理でき、午後問題を解くための基礎を固めることができます。

上述した「応用情報技術者　午後問題の重点対策」と比較すると、解説が少し柔らかめの印象です。もう少し堅めの解説が欲しい方は、応用情報技術者　午後問題の重点対策を購入しましょう。

うかる！ 応用情報技術者 [午後] 速効問題集

定価	ページ数	カラー	電子書籍
2,420円	352p	2色	◯

日本経済出版新聞が出版する、午後試験対策用テキストです。

構成

本テキストは、午後試験の11科目のうち、いわゆる「文系5点セット」と呼ばれる『情報セキュリティ』『経営戦略』『プロジェクトマネジメント』『サービスマネジメント』『システム監査』の5科目の対策に絞っています。
5科目で合計330問が掲載されています。本テキストでは、過去問を設問別に分解して、各設問に応じた解法を学習できる点が特徴です。特に、「“○○字以内で答えよ。”」といった記述式問題の解法が多く掲載されているので、文系5点セットの記述問題の解法をメインに学習したい方には本テキストがオススメです。

おすすめの問題集2選

総合問題集のオススメを2冊に厳選して紹介します。午前用試験テキスト・午後試験用テキストを読み終えて、アウトプットをたくさんしたい方は、購入を検討しましょう。

令和07年【春期】応用情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集

定価	ページ数	カラー	電子書籍
2,420円	464p	2色	×

技術評論社が出版する、定番の過去問題集です。

構成

直近4回分の過去問が冊子に、それ以前の23回分の過去問が読者特典にてPDFに、計27問掲載されています。各試験には、試験に精通した技術評論社が記載する解説が併せて掲載されています。

過去問を本番形式で多く解きたい方は、本テキストを購入しましょう。

2025　応用情報技術者　総仕上げ問題集

定価	ページ数	カラー	電子書籍
2,970円	716p	2色	◯

アイテックが出版する、「総仕上げ問題集」です。

構成

本書は3部構成で、第1部が分野別Web確認テスト、第2部に直近10回分の本試験問題、第3部が実力診断テスト（1回分）となっています。Webで現在の実力を確認した後、直近の本試験の解説や出題傾向を把握し、最後に実力診断テストを受ける、という流れになります。

そのほか、書籍の冒頭部分などに、最新の本試験の分析や試験対策が掲載されているので、本試験を受験するにあたってのポイントを掴むことができます。

試験の直前期に総仕上げの重点的に行いたい方は、本テキストを購入しましょう。

まとめ：自分にあったテキストを選びましょう。

おすすめのテキストを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

本記事で紹介しているテキストは、基本的に何を選んでも良いと思いますが、人によりテキストの好みは様々です。実際に書店等に赴いてみてもOKなので、自分にあったテキストを選びましょう。