どうもみなさんこんにちは、Flybirdです。
建設業経理士1級3科目の合格に必要な勉強時間は、一般的に300時間~400時間程度といわれています。300時間〜400時間と聞くと、「独学は大変そう…。」と思いませんか?
もちろん、300〜400時間というのはあくまでも目安ですので、個人差があります。学生以降に本格的な勉強をしていない方や、もともと勉強が苦手な方は、400時間以上の勉強時間が必要になる可能性もあります。
なので、最初から予備校の講座を利用して合格を目指した方がコスパがよいです。
しかし、建設業経理士(特に1級)はマイナーなので、講座を取り扱う予備校自体が少ないです。ネットで調べるとある程度の情報は出てきますが、結局どの予備校の講座を選べば良いか悩んでいませんか?
私は、2019年9月に、建設業経理士1級に合格することが出来ました。
そんな私が本記事で、値段・実績・講義の充実度などを踏まえ、建設業経理士1級対策におすすめの予備校を紹介します。予備校選びに悩む方にとって必見の内容となっておりますので、ご確認ください。
おすすめ5校を比較
建設業経理士1級の講座を取り扱う予備校は、以下の5校です。
- Net-school
- 資格の大原
- 弥生カレッジCMC
- TAC
- 資格スクール大栄
各予備校5校の内容・特徴をまとめ、ランキング付けを行いました。
ランキング | |||||
予備校 | Net-school | 資格の大原 | 弥生カレッジCMC | 資格の学校TAC | 資格スクール大栄 |
ロゴ | 弥生カレッジCMC | ||||
値段(税込) (※3科目プラン) | 110,800円 | 151,600円〜 166,500円 | 40,700円 | 140,000円、 204,000円 | ※非公開 |
一般教育訓練 給付制度 | あり | なし | なし | なし | ※非公開 |
通学コース | なし | あり | なし | あり | |
基礎講座 | 約48時間 財務諸表:8回(16時間) 財務分析:8回(16時間) 原価計算:8回(16時間) | 財務諸表:14回 財務分析:8回 原価計算:12回 | 約44時間 財務諸表 24回(18時間) 財務分析 18回(約13.5時間) 原価計算 17回(約12.75時間) | 財務諸表:12回 財務分析:10回 原価計算:10回 | 財務諸表:21回 財務分析:17回 原価計算:17回 |
テキスト | パタ解き | 独自テキスト | 建設業会計概説 | 合格テキスト &トレーニング | ※非公開 |
過去問講座 | 計5回(設問別) | 過去試験問題集 講義なし | 過去問ゼミ 各科目8時間 | なし | ※非公開 |
答練・添削 (※1科目あたり) | 直前答練:3回 とおる模試:1回 | 直前模擬試:2回 | 添削:1問 | 答練:3回 | ※非公開 |
その他特典 | 予想・質問会 (ライブ+オンデマンド) 受講生専用学び舎 | 問題集 解説集 直前対策講義 (1科目4回分) | 理論対策講義 オンライン合宿 原価計算強化塾 スマホ学習ツール インターネット質問会 直前スペシャル | 問題集3回分 総まとめ講座 質問 (電話/カード/メール) | ※非公開 |
詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
結論:「Net-school」がNo.1!
本サイトの1番のオススメは「Net-school(ネットスクール)」です。
Net-schoolは、他校と比較して、使用テキスト・講座内容・フォロー体制などが、非常に充実しています。通学コースを選びたい、とにかく料金を抑えたいなどの強い意向がない限りは、Net-schoolを選びましょう。
- 特にこだわりがない ⇒ 『Net-school』(ランキング1位)
- 通学コースを選びたい ⇒ 『資格の大原』(ランキング2位)
- 安い値段に抑えたい ⇒ 『弥生カレッジCMC』(ランキング3位)
各校の特徴を詳しく解説
以下、各校の料金プラン・講座内容・サポートの充実度などを詳細に説明します。
1位:Net-school
Net-schoolは、公認会計士試験・税理士試験・日商簿記試験などの、簿記・会計系資格をメインに取り扱う予備校(通信校)です。
料金・講座プラン
講座プランは、標準コースと直前対策コースの2種類が用意されています。
コース/講座料金(税込) | 教材込コース | 教材抜コース |
---|---|---|
標準コース(3科目同時受講) | 110,800円(105,000円) | 105,900円(100,600円) |
標準コース(財務諸表) | 45,500円(43,300円) | 43,900円(41,700円) |
標準コース(財務分析) | 40,300円(38,400円) | 38,700円(36,800円) |
標準コース(原価計算) | 40,300円(38,400円) | 38,700円(36,800円) |
直前対策コース(3科目同時受講) | 72,300円 | 67,200円 |
直前対策コース(財務諸表のみ) | 25,600円 | 23,900円 |
直前対策コース(財務分析のみ) | 25,600円 | 23,900円 |
直前対策コース(原価計算のみ) | 25,600円 | 23,900円 |
- 標準コース(インプット・アウトプット):試験日の3〜6か月前に申し込むのがオススメ!
- 直前対策コース(アウトプット):試験日の1~2か月前に申し込みのがオススメ!
講座内容・使用テキスト
標準コースは基本講座を含む6つ、直前対策コースは基本講座を除く5つの講座がセットになっています。
- 基本講義:8回(オンデマンド) (※標準コースのみ)
- ホームルーム:1回(ライブ+オンデマンド)
- 過去問ゼミ:5回(オンデマンド)
- 予想・質問会:1回(ライブ+オンデマンド)
- 直前答練(理論添削):3回(オンデマンド)
- とおる模試(理論添削):1回(ライブ+オンデマンド)
「基本講義」のサンプルは、Youtube上で無料で視聴できます。財務諸表と原価計算は藤本 拓也先生、財務分析は岩田 俊行先生が講師です。
カラフルなレジュメ風のスライド上に、適宜書き込みを行いながら内容を説明してくださいます。まるで授業を受けているような感覚です。図やイラストを多様に用いるなど、スライドの完成度も高く、飽きずに学習できます。
本講座では、建設業経理士のテキストとしてメジャーな『出題パターンと解き方 過去問題集&テキスト』を用います。解放を解説する実践的なテキストとして評判が高く、試験本番で活用できるアウトプット力が身につきます。本テキスト をメインテキストとして使用したい場合は、ネットスクールの講座がおすすめです。
「過去問ゼミ」は、1科目ごとに5回分あります。本試験の設問が1〜5問まであるのに併せて、1回分の講座で1設問の解法を習得できるように作成されています。1級は、設問毎に特徴がある程度決まっているので、設問毎の解法を学ぶことで得点UPにつながります。
予行演習のための答練・模試として、「直前答練」が3回分・「とおる模試」が1回分用意されています。答練・模試には添削機能があるので、反省を生かしながら、繰り返し答練・模試を解くので、本番の予行演習はバッチリです。
サポート体制
試験の約1ヶ月前に行われる「ホームルーム」や、試験直前に行われる「予想質問会・質問受付制度」など、本番に向けて不安な受験生をフォローする講座も充実しています。
また、受講生は「学び舎(まなびや)」を使用できます。「学び舎」では受講生と講師、受講生同士が質問のやり取りができる「質問Q&A」や学習日記等を通じて、受講生同士のコミュニケーションをとることができます。
総評(欠点含む)
通信講座のため校舎を持たず、通学コースが選べない点がデメリットですが、昨今の事情もあり通学にこだわる必要はないので、大きなデメリットではありません。講義やテキストの内容が分かりやすく、サポート体制も非常に充実している点がネットスクールの魅力です。
オススメ度No.1です。特にこだわりがなければ、迷わず「Net-school」を選びましょう。
2位:資格の大原
様々な資格を取り扱う「資格の大原」も、建設業経理士講座を提供しています。
料金・講座プラン
プランは4つあり、プラン毎の受講スタイル(映像通学・Web通信・DVD通信・資料通信)を選択できます。
プラン/料金(税込) | 映像通学 | Web通信 | DVD通信 | 資料通信 |
---|---|---|---|---|
1級3科目合格コース | 166,500円 | 151,600円 | 173,200円 | 101,700円 |
1級財務諸表合格コース | 63,200円 | 57,500円 | 67,100円 | 36,400円 |
1級財務分析合格コース | 51,400円 | 46,700円 | 52,700円 | 36,400円 |
1級原価計算合格コース | 59,300円 | 53,900円 | 62,200円 | 36,400円 |
建設業経理士1級は3科目ありますので、今後の学習計画の設定が必要になります。いつ3科目合格する予定か、そのために1回の試験でどの科目を何科目受験するかにより、学習プランを決定しましょう。
講座内容・使用テキスト
もっとも、初学者の場合、科目の特徴や学習期間についてあまり知識がなく、今後の学習計画について悩むかと思います。この点、資格の大原では、経験豊かな講師が、受験生の合格目標や生活スタイルを踏まえた、最適な学習プランをご提案してくださいます。学習計画に悩んだら、まずは資格の大原に相談しましょう。
各コースの講義動画は、「基本講座」と「直前対策講座」の2つのカリキュラムで構成されています。
コース | カリキュラム |
---|---|
1級3科目合格コース | 基本講義34回分+直前対策12回 |
1級財務諸表合格コース | 基本講義14回分+直前対策4回 |
1級財務分析合格コース | 基本講義8回分+直前対策4回 |
1級原価計算合格コース | 基本講義12回分+直前対策4回 |
資格の大原の講義は、ホワイトボードに学習項目を投影した上で、解説していくスタイルです。簿記試験に精通している講師が丁寧に解説するので、非常に分かりやすいです。(なお、無料講義は視聴できませんでした。)
なお、通学講座にはWeb講義が標準装備されているので、講義動画をご自宅や移動時間で視聴することも可能です。
各コースで使用する教材(・講座内容)は以下の通りです。
- テキスト(1科目1冊):試験に必要な知識を習得(「基礎講義」で使用)
- 問題集(1科目1冊):テキストで学んだことの理解度をチェックするための問題集
- 解答解説集(1科目1冊):問題集の解答及び解答解説を掲載
- 直前対策講座(1科目1冊):基本講義で学習した内容の復習と重要項目の確認(「直前対策」で使用)
- 過去試験問題集(1科目1冊):過去の本試験問題を掲載
- 直前模擬試験(1科目2回):大原の専任講師陣が出題傾向を徹底的に分析の上で作成した予想問題
テキストは、資格の大原独自のテキストを使用します。最新の出題傾向、会計制度を徹底的に分析して作りあげたテキストは、重要な用語や項目を太字で表記し、ポイントを確実に理解しながら学習を進めることができます。
サポート体制
その他、無料で受講校以外の校舎でも映像視聴が可能となる振替視聴制度・引っ越し等急な転居の場合に対応可能な転校制度・職員室、または電話もしくはメールでの質問受付体制など、受講生サポートも充実しています。
総評(欠点含む)
講座料金が高い点はデメリットですが、教室を設けているので致し方ないとも言えます。各種簿記試験に精通する資格スクールなので、伝統のある大手予備校を利用したいと考える方は、資格の大原を検討しましょう。
3位:弥生カレッジCMC
日商簿記などの簿記系資格を扱っている予備校の一つが、「弥生カレッジCMC」です。合格目標に併せて、5つのプランを選択できます。
料金・講座プラン
プラン | 料金(税込) |
---|---|
建設業経理士1級3セット 合格パック | 40,700円 |
建設業経理士1級2セット 合格パック | 27,500円 |
建設業経理士1級(財務諸表) 合格パック | 18,480円 |
建設業経理士1級(財務分析) 合格パック | 16,280円 |
建設業経理士1級(原価計算) 合格パック | 16,280円 |
CMCは簿記講座の適正価格に挑戦します
CMC 弥生カレッジさんHPより引用
日本の簿記講座は高すぎる そんな常識!ひっくり返す!
CMCの特徴としては、とにかく講座料金が安いことです。HPにもある通り、常識をひっくり返すほどの安さで、受験生にとても良心的といえます。
講座内容・使用テキスト
「建設業経理士1級3セット」を選択した場合、講座内容は合計12個あります。
科目の特徴や学習ポイントを踏まえ、多様な講座が用意されており、合格までモチベーションを維持することができます。
基本講義は、YouTubeにて無料で視聴できます。
スクリーンでレジュメを投影し、必要に応じてホワイトボードに図などを書きつつ、講師が説明するスタイルです。講義は少々自前感が強めです。投影するレジュメは、講義の内容を簡単にまとめたものなので、質が高いとは言えませんが、講師の説明は分かりやすいです。
講義では、レジュメの他にもテキスト(「建設業会計概説」)を使用します。公式テキストの扱いなので、試験範囲は網羅されているのですが、試験対策用に作成されたテキストではないため、分かりやすさには疑問が残ります。
フォロー体制
基本講義や過去問ゼミの他、理論問題対策の「理論対策」・財務分析での各種計算対策の「財務分析第3問・第4問対策塾」・難易度の高い原価計算対策の「原価計算強化塾」・受験生からの質問を受け付ける「インターネット質問会」・試験前日に実施される「直前スペシャル」など、受験生の理解を助けるユニークな講座が用意されています。
総評(欠点含む)
講座料金の安さが最大の魅力です。使用教材・講義のクオリティは改善の余地がありますが、答練を受講・質問会に参加できるなど、合格に必要な要素は備わっているので、金銭的に余裕のない方は、弥生カレッジCMCを検討しましょう。
4位:TAC
各種資格試験を手掛けるTACも、建設業経理士の講座を提供しています。
料金・講座プラン
個人に合わせた学習プランが計7つ用意されています。
料金プラン(税込) | ・Web +音声DL通信講座 ・通学講座 | DVD通信講座 | 資料通信講座 |
---|---|---|---|
1級総合本科生 | 140,000円 | 204,000円 | 70,000円 |
1級財務諸表本科生 | 54,000円 | 82,000円 | |
1級財務分析本科生 | 49,000円 | 71,000円 | |
1級原価計算本科生 | 49,000円 | 71,000円 | |
1級財務分析講義 | 49,000円 | 74,000円 | |
1級財務分析講義 | 43,000円 | 64,000円 | |
1級原価計算講義 | 43,000円 | 64,000円 |
講座内容・使用テキスト
各プラン内容に応じて、基本講義・改正、総まとめ講義・補助問題集・添削問題・的中答練が用意されています。
TACは建設業経理士試験に限らず、様々な資格試験のテキストを販売していることもあり、テキストの分かりやすさに定評があります。本講座では、テキストは『よくわかる簿記シリーズ 合格テキスト&トレーニング』を用います。このテキストは受験生の間で人気が高く、定評のあるテキストです。分かりやすいテキストを元に、必要事項をスムーズにインプットできます。
無料講義は以下より視聴できます。講師は出浦先生です。
授業というよりは、講義に近いです。テキストの内容を読み上げ、必要があれば黒板にメモをしながら解説するスタイルです。机上で学習することを前提に作成されているので、通勤等のスキマ時間を有用に活用したい方には不向きの可能性が高いです。
フォロー体制
その他、「本科生」の場合ですと、質問カード・質問メール・質問電話制度など、受講生フォローの体制も整っております。
総評(欠点含む)
通学講座のある伝統的な大手予備校ということもあり、講座料金は高いです。もっとも、通学コースがあり答練等の講座も提供していることを踏まえると、料金相応の講座内容になっていることは疑いありません。
5位:大栄スクール
大栄スクールの公式サイトには、値段や講座内容の関する詳細の記載がありませんでした。
まずは、ホームページより講座内容を確認してみましょう。
各予備校の特徴を踏まえ、自分に合う予備校を選びましょう。
各校の特徴を詳細に解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
建設業経理士1級対策用の講座は少ないですが、本記事を参考に、重視したい要素を踏まえつつ、自分に合った予備校・講座を見つけましょう。
コメント