どうもみなさんこんにちは、Flybirdです。
TOEIC試験の主催団体であるIIBCが、新たな「公式問題集」として、2021年12月2日に 『公式TOEIC Listening & Reading 800+』を発売しました。
名前の通り、TOEIC Listening&Readingのスコア800点以上を目指している方を対象に作成されたテキストとなっています。私は、TOEICの点数900点を目指しているため、本テキストを購入し、やり込みました。
そこで、問題集をやり込んだ私が感じた本テキストの特徴や、メリット・デメリットについて、本記事で紹介します。
TOEICで800点以上の高得点を目指している方は購入を検討されているかと思いますが、その判断にあたり、本記事が参考になりますと幸いです。
前提:購入動機・当時のTOEICスコアについて
本テキストを購入した時点(2022.01)での、私のTOEIC最高スコアは845点でした。
購入時点で既に800点は超えていました。ただ700点から800点に得点をUPさせるのは簡単でしたが、800点獲得以降はなかなか点数が伸びずに悩んでいました。
また、試験で難易度の高い問題が出題されると解けていないような気がしていたので、難問を解けるようになりたいという思いがありました。
TOEICの解法自体も学べるのではないか?と思い、本テキストを購入しました。
テキストの構成
本テキストは全部で3つのセクションに分かれています。また、別冊として、単語帳が付いています。
「各セクション」と「別冊単語帳」の内容を一部紹介します。
Section1
各Partごとの問題形式の説明及び難問の解説が付されております。
各Partごとに、問題とその解説が付いています。
Part別 | Part1 | Part2 | Part3 | Part4 | Part5 | Part6 | Part7 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
問題数 | 1 | 3 | 3 (1セット) | 3 (1セット) | 3 | 4 (1セット) | 8 (2セット) | 25 |
Section2
Part 1~7の難問計100問が掲載されています。(全問題数は238問)
難問に該当する問題には「難問アイコン」(※王冠マーク)と「難問解説」が付いています。
各Part毎の掲載数は以下の通りです。
Part別 | Part1 | Part2 | Part3 | Part4 | Part5 | Part6 | Part7 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
問題数 | 2 | 14 | 30 (10セット) | 36 (12セット) | 32 | 40 (10セット) | 84 (20セット) | 238 |
うち難問数 | 2 | 14 | 10 | 12 | 32 | 10 | 20 | 100 |
Section3
TOEIC L&R のテスト1 回分(200問)が掲載されています。
難問と考えられる問題には、解説ページに「難問アイコン」と「難問解説」が付いています。
単語帳
本誌の語注から難易度の高い220の語句を抜粋して掲載されています。
本テキストのメリット4つ
私が感じた、本テキストのメリットは、以下の4つです。
①従来より難易度の高い『公式問題』に挑戦できる。
同じ、TOEIC試験の主催団体であるIIBCは「公式問題集」を別に出版しており、こちらは受験生によって必携書となっています。
その公式問題集と比較すると、本テキストは公式サイトにて「公式で難問を攻略する」と謳われている通り、確かに公式問題集より難易度が高いように感じました。
Section2内でも、Part1,Part2,Part5の問題に関しては、全てに王冠マークが付いています。
(Part3,4,6,7は、設問の形式上、全ての問題に王冠マークが付いているわけではありません。)
最近のTOEIC試験は、以前より問題レベルが上がっている、といわれています。私の体感値としても、確かに、従来の『公式問題集』よりレベルの高い問題が本番で出題されているような気がします。
だとすると、「公式問題集」を解くだけでは、高得点を取ることは出来ないのではないかと思います。普段の学習から、本番レベル、もしくはそれ以上の難易度のレベルの問題を解く必要があります。
どうすると、本テキストは本番の難易度より高いレベルの問題が掲載されているため、いわゆる「高地トレーニング」が出来ます。
また、高得点を目指す方でなくとも、難易度のレベルを解いておくことは大事になるので、現在のTOEICの点数問わず役に立つでしょう。
②『公式問題集』に比べ、掲載問題数が多い。
『公式問題集』と『TOEIC800+』の値段は、どちらも税抜3000円で変わりません。ただ、公式問題集は試験2回分、計400問が掲載されていますが、『800+』は、掲載問題数だけでいえば計463問掲載されています。
とにかく数多くの問題を解きたい方には、『TOEIC800+』の方がおすすめです。
しかも、『TOEIC800+』には、問題・Part別の難問の傾向解説・難問解説に加え、付属の単語帳(220語掲載)も別冊にて付属しています。当然公式問題集は単語帳は付属されていませんので、単純にコストパフォーマンスは優っているのではないでしょうか。
③問題のレベル感を把握できる。
従来の「公式問題集」には、各問題の正解率などの情報は掲載されておらず、各問題の難易度に関する言及はありませんでした。そのため、各問題の難易度(例えば、Aランク、Bランクなど)を把握することは出来なかったはずです。
難易度が気になる受験生の要望を踏まえてか、本テキストには「難問マーク」が付されたため、難しい問題を把握できるようになりました。
つまり、各問題ごとに、「間違えてよい問題」と「間違えてはいけない問題」を選別できるようになりました。
そのため、本番で難易度の高い問題が出題されても「あ、これは何問だろうから解けなくて問題ないな。」といった風に、冷静に問題を分析できるようになり、本番で焦ることがなくなるのではないでしょうか。
いわゆる「TOEICの問題研究」的な使い方が可能になりました。
④単語帳が本試験直前の見直しにぴったりの分量になっている。
別冊単語帳には220個の単語が掲載されています。
確かに220単語だけでは量が少なく、市販の単語帳の代わりとして用いることは出来ないと思われます。しかし、「難易度が高いもののよく出題される単語」が掲載されている単語帳として、今使っている単語帳に+アルファで使うことが出来ます。
また、本試験直前の10分または20分を利用して単語の見直しをしたい時には、本単語帳の量が丁度良いため、試験会場に持っていくのにおススメできます。
本テキストのデメリット2つ
反面、以下の2つのデメリットもあります。
①難問以外の解説が付いていない。(※Part1,Part2のみ)
あくまでも「難問攻略」のために作成されたテキストなので、Part1,Part2は、難問以外には解説が付されていません。各問題の解説を丁寧に確認したい方には向かないかもしれません。
しかし、当然ながら難問以外は難易度が低く、ある程度の実力者ならほぼ間違えないと思われますので、高得点者の場合はそれほどのデメリットではありません。
②リーディングpartの音声が付いていない。
(当然ながら)付属のCDまたは音声ダウンロードサービスにて、リスニングパートの音声が聴けるようになっているのですが、リーディングパートの音声が付いていません。
リーディングパートの文章も音声を使って確認したい方には、デメリットではあります。ただ、あくまでもリーディングpartの音声は「おまけ」であって、なくても回答するのに困ることはないので、そこまで大きなデメリットではありません。
まとめ:800点超えだけでなく、700点超え・900点超えを目指す方にとってもおススメできる!
はい、いかがでしたでしょうか。
本テキストは、『800+』という名前の通り800点超えを目指す方向けに作成されたものと思われますが、上述したメリットがある以上、800点より低い700点超えや、800点より高い900点超えを目指す方にも十分おすすめできます。
全ての問題に解説がついていない、リーディングパートの音声がついていない、というデメリットはあるものの、それを上回るメリットが大きいため、十分購入の価値はあるように思います。
本テキストを購入して、TOEICの点数UPを目指してみてはいかがでしょうか?
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