【基本情報技術者試験(FE)】の試験概要について解説します

どうもみなさんこんにちは、Flybirdです。

これから基本情報技術者試験を受験される方は、そもそも基本情報技術者試験がどのような試験か理解しておく必要があります。

そこで、本記事で基本情報技術者試験の概要をまとめました。これから基本情報技術者試験を受験される方の参考になりますと幸いです。

目次

基本情報技術者試験とは?

基本情報技術者試験とは、情報処理技術者試験の一つとして、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験です。

情報システムを構築・運用する「技術者」から情報システムを利用する「エンドユーザ(利用者)」まで、ITに関係するすべての人に活用いただける試験として実施しています。特定の製品やソフトウェアに関する試験ではなく、情報技術の背景として知るべき原理や基礎となる知識・技能について、幅広く総合的に評価しています。 

引用:https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/seido_gaiyo.html

基本情報技術者試験に合格できれば、「基本的知識・技能」を有していると評価されます。

試験実施時期・試験時間

2023年4月から、基本情報技術者試験は通年で実施される試験となりました。併せて、採点方式や試験名称、出題形式なども併せて変更となりました。

試験期間通年で受験可能
採点方式CBT形式
出題形式科目A試験(小問形式)試験時間90分 出題数60問
科目B試験(小問形式)試験時間100分 出題数20問

試験範囲

科目A試験の試験範囲

試験範囲は、大きく「テクノロジ系」「マネジメント系」「ストラテジ系」の3つに分類されます。

分野大項目中項目
テクノロジ系基礎理論基礎理論
アルゴリズムとプログラミング
コンピュータシステムコンピュータ構成要素
システム構成要素
ソフトウェア
ハードウェア
技術要素ヒューマンインタフェース
マルチメディア
データベース
ネットワーク
セキュリティ
開発技術システム開発技術
ソフトウェア開発管理技術
マネジメント系プロジェクトマネジメントプロジェクトマネジメント
サービスマネジメントサービスマネジメント
システム監査
ストラテジ系システム戦略システム戦略
経営戦略経営戦略マネジメント
技術戦略マネジメント
ビジネスインダストリ
企業と法務企業活動
法務

午後試験の試験範囲

午後試験は選択式で、「情報セキュリティ」と「データ構造及びアルゴリズム(擬似言語)」の二つの分野から中心に出題されます。

合格率(受験者数・合格者数)

現在の試験方式(通年方式)に変更された2023年(令和5年)4月以降の、直近12ヶ月分の受験者数・合格者数・合格率をまとめました。

実施年度受験者数(人)合格者数(人)合格率(%)
令和5年6月9,1414,80252.5
令和5年7月9,5064,71249.6
令和5年8月7,8123,77948.4
令和5年9月9,5234,54247.7
令和5年10月12,3615,23542.4
令和5年11月9,9744,47244.8
令和5年12月10,9194,55641.7
令和6年1月8,5263,73743.8
令和6年2月9,8014,39044.8
令和6年3月13,8115,80342.0
令和6年4月10,3944,23540.7
令和6年5月9,1324,13745.3

受験者数毎月約1万人です。長期休暇のある8月や1月の受験者は一時的に減少する傾向にあります。

合格率は、40〜50%の間で推移していますが、わずかながら減少傾向にあります。

難易度

類似のIT資格である「ITパスポート試験」「基本情報技術者試験」「情報処理安全確保支援士試験」と比較しつつ、合格率を比較します。

  • ITパスポート試験(レベル1)の合格率約52〜60%
  • 基本情報技術者試験(レベル2)の合格率:約40〜50%
  • 応用情報技術者試験(レベル3)の合格率:約21%〜約26%
  • 情報処理安全確保支援士試験(レベル4)の合格率:約18〜21%

基本情報技術者試験(レベル2)とITパスポート試験(レベル1)の合格率にそこまで大きな差はありません。

合格に必要な勉強時間

応用情報技術者試験に合格するために約200時間の勉強時間が必要といわれています。ただ、これはあくまでも全くの初学者の場合です。

エンジニア等でプログラミングの知識がある方、またはITパスポートの勉強をしていた、試験に合格していた場合は、200時間より少ない勉強時間でも合格することは可能です。

各分野の難易度・得点目標

各分野ごとに難易度は異なるため、メリハリをつけた学習が大事になります。

テクノロジ系:文系には難易度高め

テクノロジ系から、6割〜7割程度出題されます。テクノロジ系の対策なしに合格するのは難しいです。

テクノロジ系では、logや2進法など、数学の知識を問う問題も出題されます。数学を勉強してこなかった人にとっては難しく感じると思います。

計算が苦手な方の場合、特に知識問題については確実に解けるようにしておきましょう。

マネジメント系・ストラテジ系:エンジニアには難易度高め

マネジメント系・ストラテジ系から、2割〜3割程度出題されます。

出題範囲には、財務諸表や個人情報保護法なども含まれているため、簿記法律系の試験の勉強していた人からすればすでに学習済みの分野もあります。

ただ、逆に理系の方の場合、マネジメント系やストラテジ系の方が難しく感じるかもしれません。もっとも、出題数は多くないため、難易度の低い問題は確実に解くことができるレベルには勉強しておきましょう。

まとめ:分野ごとの難易度を把握して、メリハリをつけて学習しよう。

はい、いかがでしたでしょうか。

基本情報技術者試験の難易度自体はそこまで高くはありませんが、IT系の資格であり、しっかり対策しないと合格は難しいです。そのため、出題範囲や傾向をしっかりと把握した上で、なるべく早い段階から学習を始めましょう。

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