どうもみなさんこんにちは、Flybirdです。
賃貸不動産経営管理士は、2021年に国家資格になったこともあり、受験生が右肩上がりの一方、試験の難易度も上昇しています。
平成25年度試験の合格率は約86%ありましたが、合格率は年々減少し、2022年度試験の合格率は約28%となりました。
受験すればほぼ全員が合格できた時代と比較すると、賃貸不動産経営管理士試験の難化傾向が著しいといえます。従来「勉強時間は50時間でOK」「1週間で合格できる」と言われていましたが、現在の試験では短期間での合格は難しいだといえます。
そのため、賃貸不動産経営管理士試験のために予備校の講座を受講する人も増えると思われます。しかしながら、賃貸不動産経営管理士試験用の講座がある予備校が少なく、どの講座を選んでよいか、十分な情報がないですよね?
私は、令和3年度(2021年度)賃貸不動産経営管理士試験に合格することができました。
そんな私が本記事で、賃貸不動産経営管理士試験の講座を提供している予備校について、講座内容や料金プランを比較しつつ紹介します。今後の予備校選びの参考になりますと幸いです。
おすすめ予備校
現在、賃貸不動産経営管理士試験の講座を提供している予備校は合計6校ありますが、その中からおすすめの予備校を4校に絞って紹介します。
予備校比較 | ![]() スタディング | ![]() アガルート | ![]() TAC | ![]() LEC |
講座名 | 賃貸不動産経営管理士 合格コース | ・総合カリキュラム ・総合講義 | 賃貸管理士 総合本科生 | 賃貸管理士 合格フルパック【通学】 |
料金プラン (※「基本講座・通信コース」の場合) | 14,960円 | 39,800円〜 | 110,000円 | 82,500円 |
通学 | 不可 | 不可 | 可 | 可 |
基本講座 | 約12時間 36講座 | 約25時間 テキスト3冊 | 約40時間 | 約25時間 |
その他特典 | AI問題復習 マイノート機能 など | 総まとめ講座 直前ヤマ当て模試 など | 基礎答練 全国公開模試 デジタルサービスあり | 基礎答練 過去問講座 全国公開模試 |
詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
通信講座ならスタディングかアガルート、予備校ならTACかLECがおすすめです。
各予備校の紹介
以下、各予備校の講座を詳しく紹介していきます。
スタディング
昨今、受講者を急激に増やしているのが、「スタディング」です。
スタディングの最大の特徴は、スキマ時間にスマホやタブレット等を用いて、効率的に勉強できることです。基礎講座だけでなく、問題演習や過去問演習なども含めて、全ての学習内容をスマホ等で学習することができるようになっています。

スタディングの特徴は、料金の安さです。紙のテキストを発行しないこともあり、講座料金がかなり低めに設定されています。
コース名 | 価格(税込) |
---|---|
賃貸不動産経営管理士 合格コース[2023年度試験対応] | 14,960円 |
主な講座内容(教材)は、3つです。
- 「基本講座(ビデオ講義、WEBテキスト)」
- 「スマート問題集」
- 「セレクト過去問集」

ビデオ講義は、通信講座専用に収録され、大画面の前に立ってスライドを画面に映しながら講義を進める形態です。講義では、すべて画面に映し出したスライドに基づいて解説してくれますので、ビジュアル的に非常にわかりやすいです。画面だけ見ておけば講義を受講することができますので、スムーズに学習を進められるようになっています。
講師は「竹原健」先生です。竹原さんは、ヒューマンアカデミーやクレアールなど、数多くの学校等で、宅建士、行政書士、マンション管理士などの資格試験の受験指導歴が20年ほどある、カリスマ講師です。
ビデオ講座には、通常速版だけでなく1.5倍速、2倍速版、2.5倍版、3倍版があります。最初は通常速版で学習し、慣れてきたら倍速で繰り返し学ぶことで短期間で記憶が定着します。
WEBテキストは、基本講座の内容をベースに、学習のポイントや、補足など、試験対策に役立つ情報を加えたオンライン版テキストです。検索機能が働きますので、確認したいキーワードや条文を入力すれば知りたい情報に一瞬でアクセス可能です。他にも「メモ機能」で簡単にテキストに情報が追加して一元化できます。
「スマート問題集」は、基本講座で学んだ内容を確実に覚えるためのオンライン問題集です。出題された問題に対し、「〇」か「×」のいずれかをクリック(タップ)すると、即座に正解か不正解かが判定され、解説が表示されるシステムになっています。通勤時間などのスキマ時間で問題演習を行いながら、重要なポイントを確実に覚えることができます。
「セレクト過去問集」は、よく出題される問題をテーマ別に厳選した過去問題集です。わかりやすい、ていねいな解説が特徴です。何度も問題を解き、解説を読むことで、試験問題へのアプローチ方法・解法をマスターすることができます。

デメリットを挙げるとすれば、質問制対応制度がなく、疑問点を解消しにくいことです。
もっとも、受講生のフォローという点については、他の受験生の勉強時間などを確認することができる「勉強仲間機能」や、自分の学習時間や進捗状況を確認できる「学習レポート機能」などが充実しています。モチベーションを維持するためにもってこいの機能になっています。
アガルート
アガルートは、2015年1月に開校した比較的新しい資格予備校で、オンラインによる講義の配信を中心とした通信講座を提供しています。
コースは2つ用意されており、講座料金と講座内容が異なります。
コース名 | 価格(税込) | 総合講義+質問制度など | 過去問解説講座・総まとめ講座・直前ヤマ当て模試 |
---|---|---|---|
総合講義 | 43,780円 | ○ | |
総合カリキュラム | 87,780円 | ○ | ○ |

- 「総合講義(ビデオ講義・テキスト)」 → 総合講義+総合カリキュラム
- 「過去問解説講座(ビデオ講義・テキスト)」 →総合カリキュラムのみ
- 「総まとめ講座」 →総合カリキュラムのみ
- 「直前ヤマ当て模試(2回分)」 →総合カリキュラムのみ
他の予備校と比較すると、講座料金は高めに設定されています。
ただ、合格した場合は合格特典として、合格者全額返金制度や、合格祝い金2万円分もあります。

お得な制度のため、合格した場合は条件を確認した上で申し込んでみましょう。
アガルートは、総合講義(インプット学習)と、過去問解説講義(アウトプット学習)とを同時並行で進めるカリキュラムとなっています。
そして、直前期(8月・9月頃)になると、総合講義で一通り学んだ内容の要点を総復習する「総まとめ講座(約5時間)」で、これまでの講義内容をもう一度思い出して整理し、知識を確実なものにしていきます。 また、「直前ヤマ当て模試(2回分)」で仕上げを行い、本試験に向けて万全の態勢を整えるというカリキュラムになっています。
各講義では、アガルートオリジナルの「フルカラーテキスト」を使用しています。

完全フルカラーテキストのような見栄えさはありませんが、効果的に図表やマークを挿入しつつ、シンプルかつ完結な内容が記載されているテキストのため、非常に分かりやすいです。
講師は「工藤美香」先生です。工藤講師は、不動産業界での実務経験がある他に、宅建、マンション管理士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士をすべて独学で一発合格した経歴をお持ちです。その見た目からも、「不動産資格の女王」と呼ばれています。
公式プロフィールによると、工藤講師はモデル活動をされていたことがあるようです。天は2物を与えましたね…。
各講義のサンプルは、YouTubeよりご試聴できます。
講義動画の中で、画面にテキストを表示した上で、重要箇所については講師がテキスト上にアンダーラインを入れたりしつつ講義を進めてくれます。
また、工藤先生は、女性ということもあり声が高く、非常に聞きとりやすいです。難しい部分に関しては、時には丁寧な解説を入れつつ説明してくださいます。講義動画は、パソコン、スマホ、タブレットいずれも視聴が可能で、8段階(0.5倍速~3.0倍速)に速度調節できるようになっています。 音声ダウンロードも可能です。
また、アガルートの大きな特徴として、質問回数が無制限になっています。
アガルートの場合、質問はFacebookにより行い、先生が質問に回答してくれる仕組みになっています。Facebookを使用するため、他の受講生の質問や、その回答の内容も見ることができます。他の質問を見て、自分の知識の理解にも役立てることができます。
また、2022年度向け講座から、ホームルーム(毎月1回)が開始されます。毎月アンケートを実施することで、受講生に共通の悩みを把握し、それをテーマに工藤講師が配信する動画コンテンツです。 月1回のタイミングで配信されるため、勉強継続のモチベーション維持や、学習のペースメーカーになります。

値段にこだわらず、充実のサポートを受けたい方にはおすすめです。
また、アガルートは合格実績が高いです。

アガルートは開校してから間もない予備校のため、合格率が今後さらに良くなっていくと思われます。
アガルートの場合、他社と比べるとeラーニング機能が充実していないので、問題演習量が少ないです。問題演習量の充実が、今後の課題ですね。
TAC
各資格試験で有名な「TAC」も、賃貸不動産経営管理士試験の講座を提供しています。
TACの特徴は、基本講座の充実さにあります。TACの基本講座は約40時間で、他の予備校と比較しても1番長いです。
主な講座内容(教材)は、5つです。
- 「基本講義」
- 「基礎答練」
- 「直前30論点集中講座」
- 「直前答練」
- 「全国公開模試」

コース名 | 通学・通信 (webフォロー) |
---|---|
賃貸管理士 本科生 | 110,000円 |
Web通信講座 | 3,300円 |
講義のサンプルは、YouTubeよりご試聴できます。様々な講師の講座を試聴できますが、通信講座及び新宿エルタワー本校の講師の「中西 伸太郎」先生の講義を掲載します。
テキストを投影し、テキストに基づき内容を説明するスタイルです。
なお、受講形態にかかわらず、Webにて講義を試聴することができます。講義は約15分という短い時間で収められているので、通勤などの隙間時間を使って学習を進めることもできます。
テキストは、TACオリジナルのテキストを用います。

合格に必要な知識を理解しやすい順序に整理し、コンパクトにまとめ、図表を使いながら分かりやすく解説していきます。必ず押さえるべき重要事項はゴシック(太文字)で表記し、本試験出題箇所は項目単位で出題年度を明示していますので、重要箇所や本試験の頻出項目が一目でわかり、メリハリをつけて学習することが可能です。
テキストは白黒ですが、講義を聴きながらマーカーや書き込みをすることを想定されているようです。自分だけのテキストに仕上がります。
また、基本テキストはデジタル教材としても提供しますので、PCやスマホがあればいつでも気になった箇所を確認することができます。
LEC
大手予備校のLECも、賃貸不動産経営管理士試験用の講座を提供しています。
コース名 | 通学 (webフォロー) | 通信 (web) | 提携校通学 (web) |
---|---|---|---|
合格フルパック (早期学習開始者・初学者向け) | 82,500円 | 77,000円 | 82,500円 |
合格スタンダードパック (宅建合格者・法律学習経験者・5問免除講習受講者向け) | 71,500円 | 66,000円 | 71,500円 |
合格プライムパック (宅建士試験受験者向け) | 49,500円 | 49,500円 | 51,700円 |
講座料金は、大手予備校のTACと比較すると、低めに設定されています。
大手予備校ということもあり、当然ながら「通学コース」が用意されています。学習ペースを保つために通学しながら学習を進めたい方に向いています。
LECの場合、講師は合計「13名」おられます。選択した講座や、講座を実施する教室によって、担当講師は異なります。講座を選ぶ前に、担当講師名は確認しておきましょう。
講義のサンプルは、YouTubeよりご試聴できます。様々な講師の講座を試聴できますが、通信講座及び新宿エルタワー本校の講師の「友次正浩」先生の講義を掲載します。
テキストは、市販テキストの「合格のトリセツ テキスト&一問一答」を用います。テキストの該当部分をモニターに映し出し、必要に応じてマーク・加筆を行うなどして、内容を噛み砕いて説明して下さいます。
なお、講義動画と音声データは、ダウンロードが可能ですので、移動中や外出先などのテキストを広げらればい場所でも動画視聴が可能です。音声は早聞き機能(1.0~2.0倍速)があり、速度を自分好みに変えて試聴できます。
また、講義中に使用されたレジュメ・板書はPDFでマイページから確認でき、見たいときにいつでも見ることができます。
動画だけでなく、レジュメや板書もダウンロード可能ですので、手元でストレスなく参照することができます。
まとめ:種類は多くないので、気になった予備校を選びましょう。
はい、いかがでしたでしょうか。
各予備校の講座には、それぞれ特徴があります。
メリットデメリットを比較してみて、気になった講座を申し込んでみてください。
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